春季高校野球の東北大会が5日、福島で開幕する。宮城県大会の3位決定戦でセンバツ4強の利府を破り、25年ぶり2度目の出場を勝ち取った白石工は、初戦の2回戦(6日)で2年連続夏の甲子園に出場している聖光学院(福島)と対戦する。県大会で絶好調だった4番・長山大志主将(3年)は、利府に続く“大物食い”を誓った。

 本番を4日後に控えた2日、白石工ナインはシート打撃などで汗を流した。一際、快音を響かせたのは、やはりこの男だ。県大会5試合で19打数11安打6打点と絶好調だった4番・長山。「早く試合がしたい。聖光は格上。でも、自分たちの野球をすれば勝てる」と、はやる気持ちを抑えるようにバットを振り抜いた。

 171センチ、88キロの“ぽっちゃり形”だが、打撃センスは抜群だ。甲斐裕規監督(37)も「器用な打撃もできますが、外の球を流すのではなく思いっきり引っ張る力がある」と評する。

 昨年10月、練習試合で左手甲を骨折。約2か月間、バットを持てなかった。だが、長山は「いい経験になった」とキッパリ。「仲間の打撃を客観的に見て自分の課題も分かった」災い転じて福にしてみせた。打撃練習が解禁になると、1日1000スイングを敢行。遅れを取り戻し、この春につなげた。

 センバツ4強の利府を撃破しての東北大会。注目度は高い。初戦の相手は強豪・聖光学院。長山は「目の前の戦いに勝つだけ。東北大会でも打点を挙げる打撃を心掛けます」。白石工の4番が、その名の通り大きな志を持って大一番に挑む。