◆近畿学生野球入れ替え戦 ▽3回戦 奈良産大5―0大工大(29日・豊中ローズ)野球部元監督の療養費詐欺事件で、約4か月間の対外試合禁止処分を受けた奈良産大が29日、近畿学生リーグ1、2部入れ替え戦で大工大を下し、2勝1引き分けで1部残留を決めた。

 御牧直史(4年)が先制の2点適時打を含む4打点を挙げ、小倉彰信(4年)が4安打で完封。プロ注目捕手の吉田利一(4年)ら数人を除いて、大半の最上級生は今春で引退する。最後の一戦になるかもしれない試合で、最上級生が意地を見せた。「野球ができる楽しみ、感謝を感じている」と主将の中井啓次(4年)が全員の思いを代弁した。

 逮捕された前監督を中傷する匿名の電話が絶えず、選手も自暴自棄になりかけたが、周囲の雑音にめげず、1部の座は守り抜いた。再出発した奈良産大が、秋のリーグ戦Vと明治神宮大会初出場を目指す。