来年に迫ったバンクーバー五輪で金メダルを狙うフリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(29)=北野建設=らが1日、福島・猪苗代町のリステルパークで合宿を公開し、五輪会場(サイプレスマウンテン)と同じ形状のウオータージャンプ台でエアの練習を披露した。今季は先手、先手で五輪への準備を進める。
早く、手堅く。金メダル獲りへ、万全の策を敷く。プールを利用して飛ぶ練習を公開した愛子は、「昨年より感覚がいい。あとは落ちる感じのイメージを持って滑るのが大事ですね」と好感触を口にした。この日、エア練習を行ったウオータージャンプ台は、日本代表・高野弥寸志ヘッドコーチの要望でキック部分の角度が緩い本番のエア台を模したもの。
来年2月の本番に向け、例年より1カ月以上も早く合宿が始まった。愛子自身も5月上旬、フィンランドの雪上合宿で本格的に始動。エアはこの合宿がスタートとなり、ヘリコプターなど基本動作を確認した。強化日程も、今季は6月下旬からカナダ遠征、8月にも南半球で3週間の雪上合宿を行う。
さらに、高野ヘッドコーチは「昨季(愛子の)点数が出過ぎた反動が出るかもしれない」と“ロビー活動”にも手を打つ。欧米が主導権を握る国際スキー連盟による“愛子叩き”を防ぐため、6月に行われるジャッジによる会議に五輪本番でも審判を務めるA級審判員を派遣し、状況を正確に把握するのだ。愛子は「安心感を持ってスタートに立てるように動いていきたい」。人事を尽くして集大成の舞台に立つ。