◇八頭、中央育英も8強
 第90回全国高校野球選手権記念鳥取大会(県高野連、朝日新聞社主催)は第5日の16日、倉吉市湊町の市営野球場で2回戦の残り4試合が行われ、8強が出そろった。鳥取西は鈴木の好投と11安打の猛攻で米子工を8対0の七回コールドで圧倒。境と倉吉北の強豪校対決は、境が5対4で接戦を制した。鳥取中央育英は主戦西川と強打者山本の活躍が光り、6対0で倉吉総合産に快勝。八頭は安定した守備を見せ米子北を4対1で降した。8強はこの4校と米子松蔭▽鳥取商▽鳥取城北▽倉吉西。

 ▽2回戦

鳥取西 2010320=8

米子工 0000000=0

 (七回コールド)

 (鳥)鈴木、小畑-小宮山

 (米)諸遊、熊野林-岡本

▽本塁打 鈴木(鳥)

▽二塁打 壹岐2、浜本(鳥)

 鳥取西は一回1死一塁から鈴木の右越え本塁打で2点先制。三回には壹岐、浜本の連続二塁打で1点追加した。五回に3点、六回に2点加えて七回コールドとした。守っては鈴木が1回戦に続いて好投を見せ12奪三振。七回1死から大会屈指の右腕、小畑が今大会初めて登板した。米子工は好機が作れず無得点に終わった。

倉吉北 000031000=4

境   10001120×=5

 (倉)鎌江、津守、木村-山口

 (境)道信、角、道信-浜

▽二塁打 片桐、鎌江(倉)角(境)

 一昨年優勝の倉吉北と昨年優勝の境の強豪対決。1点を追う境は七回無死から浜が中前打で出塁。敵失で無死一、二塁とし、志賀が送って一死二、三塁の好機。ここで吉国のセーフティースクイズが決まって同点。続く角が中越えの二塁打を放ち逆転に成功。これが決勝打になった。

鳥取中央育英

  110000022=6

  000000000=0

倉吉総合産

 (鳥)西川-北村

 (倉)福本-石田

▽本塁打 山本2(鳥)

▽二塁打 沖田、山本(鳥)御舩(倉)

 鳥取中央育英は一回に北村の適時打で先制し、二回には山本が右越えの本塁打を放って1点追加。その後は走者は出すが、得点につながらない。八回1死一塁、山本が再び右越えの本塁打を放ち待望の加点。九回にも2点を追加した。倉吉総合産は丁寧にコースを突く西川に2安打無得点に抑えこまれた。

米子北 000000010=1

八頭  00011200×=4

 (米)山本、杉谷-舩越

 (八)平木、宮本-徳長

▽本塁打 中谷(八)

▽二塁打 舩越(米)徳長(八)

 八頭は四回、先頭の中谷が左前打で出塁。高田が犠打で送り、二塁けん制の悪送球の間に中谷は三塁へ。武田が犠飛で中谷を還して先制。五回にも1点追加し、六回には無死一塁から中谷が右越えの本塁打で加点した。米子北は八回に1死一、三塁の好機を作ったが1点を取るにとどまった。

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 ■熱風記

 ◇二枚看板が頂点目指す--鳥取西・鈴木大投手(3年)
 空を切るバット。140キロを超える威力のある球がミットに吸い込まれていく。六回裏2死一塁、この日12個目の三振を奪った。マウンドに立つのは背番号9の鈴木。1回戦は五回コールドで日野から12奪三振。2試合で11回と3分の1に登板し、24個の三振を奪った。

 小学校時代から投手だった。鳥取南中時代には中国大会でベスト8にも輝いた。しかし、高校に入ると同学年に小畑がいた。小畑は中学時代に準硬式野球で大阪府大会三連覇に輝いた全国区の投手。鳥取西でも1年からマウンドに立った。鈴木には登板の機会がほとんど与えられなかった。

 2年の秋から外野手として定着し活躍した。春季地区リーグ以降の打率は4割2分1厘。チームの首位打者だ。この日も本塁打を放ち、「投げるより打つ方が楽しい」と話す鈴木だが、八頭にいる壹村と山住とは中学時代のチームメート。最後の夏に、投手として2人と勝負したいという気持ちはまだ残っている。公式戦ではほとんど登板しなかった鈴木だが、この2試合で結果を残した。西村寿之監督は「調子のいい方を使う」と話す。

 右の小畑、左の鈴木。最速140キロ超の両投手。鳥取西の二枚看板が頂点を目指す。

毎日新聞 2008年7月17日 地方版