◆東京六大学野球 東大0―11早大(11日・神宮)春季リーグ戦が開幕した。連覇を狙う早大はエース右腕・斎藤佑樹(3年)が開幕投手を務め、東大に7回3安打無失点で10奪三振、MAX146キロをマーク。11―0の圧勝で白星スタートを飾った。佑ちゃんはリーグ通算19勝目を挙げ、昨秋からリーグ戦6連勝と自己最多を更新。また、立大は「スミ1」の1―0完封リレーで、慶大に先勝した。

 捕手のサインにうなずいた。初回2死、斎藤が勝負球に選んだのは、キャンプから取り組んできたチェンジアップ系の新球「佑ちゃんボール」だった。「手応えはありました。調子が良ければ、これからも使っていきたいですね」自ら“魔球”と称したボールは左打者の外角へと沈み、空振り三振を奪った。

 斎藤にも、チームにとっても、大きな意味を持った1勝だった。4度目の開幕投手を務めたエースの女房役は、1年生の杉山翔大。必死にリードするルーキーと、毎回のようにベンチで話して確認した。

 「引っ張っていくというよりは、一緒に考えていこうと思った。自分も勉強させてもらえるいいチャンスです」まさに二人三脚で、7回を3安打無失点、10奪三振。「緊張した中でもよくリードしてくれた」7回でともに交代し、笑顔でグラブとミットを合わせた。

 昨年6月に20歳になり、大人としての自覚も十分だ。先日、有名女性タレントとの食事が一部で報じられた。母・しづ子さん(49)は「自分の甘さも認識しないといけない。あなたは、そういう存在になってしまっているということ」と諭した。すると斎藤は「うん、そうだよね」と、素直に自らの行動を反省。その言葉に母は「本人もわかってきているんだな」と精神面での成長も感じ、安心したという。

 これで現役最多の通算19勝目、自己最多の6連勝だ。公約として掲げた「勝率10割」へ向け、斎藤の勢いは止められそうにない。