東京六大学野球第1週第1日(11日、神宮)春季リーグが開幕し、早大が12安打の猛攻で東大に11-0と圧勝。エース斎藤佑樹投手(3年)は、7回3安打10奪三振の好投で通算19勝目をあげた。立大は1-0で慶大に先勝した。
11-0の完勝でも気を抜く姿はみせなかった。大石(3年)が最後の打者を三振に打ち取ったのを見届けると、ようやく斎藤の表情が緩んだ。

 「開幕戦はやっぱり緊張しました。違った疲労感? ありましたね」

 通算4度目の開幕投手の重み。常勝ワセダの重圧。だが、それ以上に斎藤が感じていたのは、新チームを牽引(けんいん)する上級生としての責任だった。

 それゆえクールな斎藤も珍しく力む姿を見せた。序盤は初バッテリーを組んだ1年生捕手・杉山と呼吸が合わずサインに首を振り、時折プレートも外した。MAXこそ146キロだったが力んで制球を乱し、毎回のように走者を背負った。

 それでも直球とスライダーを軸に新球チェンジアップも駆使し7回3安打10奪三振。「強化しようとしてきた直球で三振が取れたのが大きい。捕手? 教えながらという疲労感はあるけど、投げたい球を投げられるのでノっていける」と笑顔だ。

 これで節目の通算20勝にリーチをかけた。「区切りのいい数字。次の試合で勝ちたい」。笑顔の佑ちゃんが、さわやかな春風に乗っていく。