高校野球archive
第90回全国高校野球選手権記念鳥取大会(県高野連、朝日新聞社主催)は第4日の15日、倉吉市湊町の市営野球場で2回戦4試合が行われた。鳥取商、鳥取城北のシード2校は順調に駒を進めた。米子松蔭が12安打の猛攻をみせ、12対0の五回コールドで倉吉農を圧倒した。鳥取商は七回に勝ち越しを決め、6対3で倉吉東に競り勝った。鳥取城北は境港総合技術に5対0で快勝。倉吉西は鳥取湖陵の反撃を振り切り4対2で接戦をものにした。
▽2回戦
米子松蔭 50052=12
倉吉農 00000=0
(五回コールド)
(米)稲垣、景山-大森
(倉)神原-小林
▽本塁打 稲垣(米)
米子松蔭は一回に小原、稲垣の連打の後、敵失から満塁。三原の二ゴロの間に1点先制。後続も四球をはさみ3連打し5点を取った。四回にも5点を追加し、五回には稲垣が本塁打を放って五回コールドで圧勝した。倉吉農は米子松蔭の主戦稲垣に4安打無得点に抑え込まれた。
鳥取商 300000300=6
倉吉東 021000000=3
(鳥)山根-前田
(倉)笠見、山本-桑本
▽本塁打 笠見(倉)
▽三塁打 矢芝(鳥)
▽二塁打 松本俊(鳥)永田、北野、片上(倉)
鳥取商が一回に3点を先制したが、倉吉東も二回の笠見の本塁打などで振り出しに戻した。3対3で迎えた七回、鳥取商は敵失から出塁した竹内が二盗。捕手からの悪送球の間に三塁へ。2死三塁から上原の右前適時打で勝ち越しに成功した。続く矢芝、松本俊も適時打を放ちこの回、3点を加えて試合を決めた。
境港総合技術
000000000=0
00201020×=5
鳥取城北
(境)大竹-宇城
(鳥)木島、西垣、中尾-吉本
鳥取城北は三回、吉田、迫田の連続内野安打で好機を広げ、野選と押し出しで2点を挙げた。五回にも1点を加え、七回には内野安打と敵失から出た走者を二つのスクイズで還した。境港総合技術は鳥取城北の木島、西垣、中尾の投手リレーに無得点に抑え込まれた。
鳥取湖陵
000000002=2
10030000×=4
倉吉西
(鳥)日下部、坂口-池田政
(倉)渡瀬、植田-浜崎
▽二塁打 渡瀬(倉)
倉吉西は一回1死から死四球と安打で満塁とし、林の内野安打で1点先制。四回にも3点を追加して試合を優位に進めた。鳥取湖陵は九回1死から川口の右前打に続き加藤が内野安打。本荘の左前打で1点を返した。岡田航の犠飛でさらに1点加点。2死満塁の好機を作ったが、池田政が左飛に倒れて試合終了となった。
==============
■熱風記
◇主将の重み--倉吉東・岩山修一朗主将(3年)
試合中に誰よりも声を出し、試合後には誰よりも泣いている選手がいた。倉吉東の主将岩山だ。7月5~8日にあった学園祭で「男の中の男ランキング1位」に輝いた熱血漢。監督、OB、チームメートからの信頼も厚い。
強気に見えるが、悩んだ時期もあった。昨年の夏、先輩から「主将はお前がやれ」と言われた。伝統校だけに責任は重い。甲子園に行かなければという使命感もある。引き受けたはいいが、はやる気持ちが空回りし、チームが一つにならない。どうしたらみんながついてきてくれるのか。部長にも相談した。
率先して動くことを心掛けた。自主練習も最後まで残り、一人一人の仲間に気を配った。この試合で2年の先発笠見には一球ごとに「攻めていけ」と声をかけた。
試合終了後は、自らグランドに置いてあったバットを片づけた。熱血だけではない、「気配り主将」の姿がそこにあった。
結果を出して引退したかったが、敗退。ただ、後輩に1回戦、2回戦とも良い試合を見せることができた。岩山の背を見てきた後輩のだれかが主将の重責を引き継いでいく。
毎日新聞 2008年7月16日 地方版