今春のセンバツ高校野球に出場した東北の萩野裕輔(3年)が12日、東北福祉大に合格した。ドラフト4位で巨人入りした仙台育英の橋本到と並び、プロ注目の逸材だったみちのく高校球界屈指の左腕。4年後のプロ入りを目標に掲げ、数多くプロ選手を輩出している同大学で腕に磨きをかける。

 萩野の魅力は181センチの長身から投げ下ろすMAX143キロの直球。カーブ、スライダー、チェンジアップなど球種も豊富だ。かねてからプロも注目していたが、今秋はプロ志望届を提出せず、東北福祉大への進学を選んだ。

 「最終的にはプロが目標。福祉大からはプロ選手も多く育っている。自分もその環境でやりたかった。野球をやるには最高の大学だと思う。早くからアピールしていきたい」と目を輝かせた。

 昨秋の東北大会では初戦となる2回戦の明桜(秋田)戦で延長14回203球を投げ切り、3―2で勝利。全4試合に登板し、優勝に貢献した。右股(こ)関節を痛めていた今春のセンバツでは、敗れはしたが、1回戦の北大津(滋賀)戦で10奪三振3失点の完投。今夏の県大会決勝では、甲子園で16強入りした仙台育英を1点に抑えたが、0―1で惜敗した。堂々たる球歴に周囲の期待も高まるが「東北のエースを背負ってきたので期待されているのは分かっています。必ずチャンスをものにします」と気合十分だ。

夢舞台でライバルとの再会を目指す。育英の橋本とは親友。「ドラフトは家で見てた。橋本が指名されて自分もうれしかった。ぜひ活躍してほしい」と萩野。「自分も4年後に即戦力として指名されるように、まずは福祉大で先発ローテーション入りを狙います」自信を持って宣言した。

 ◆萩野 裕輔(はぎの・ゆうすけ)1990年7月23日、宮城県志津川町(現南三陸町)生まれ。18歳。館小2年時に野球を始め、ずっと投手。館中を経て、東北高では1年春からベンチ入りし、2年秋からエース。左投左打。直球の最速143キロ。持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボール。181センチ、78キロ。血液型A。家族は両親と兄。