昨年の都市対抗で、JR北海道を道勢史上初の4強へ導く原動力となった神田幸輝投手(36)が5日、現役引退を表明。来年4月から札幌大谷高校のコーチに転身することが明らかになった。

 悩んだ末、今秋の日本選手権終了後に決断したという神田。「連投ができなくなってきて、自分の中で今後も現役でやっていくのはどうかと考えていた」ところに、今回のコーチ話がきたという。

 横浜商大を卒業後の95年に横浜そごうへ入社、99年に休部後は北海道・サンワード貿易へ転籍、廃部となった後、06年にJR北海道へ再び転籍した。当初は「3年で横浜に帰ると思っていた」というが、いつのまにか道球界での現役生活9年。「横浜だったらこんなにはやれてなかった」と北海道への感謝を口にした。

 赴任する札幌大谷高校は、来年4月に野球部が新設される。部員は1年生のみでまさにゼロからのスタート。左腕は「高校で指導者はやってみたかった。ゼロからにやりがいを感じる」と目を輝かせる。学校側も、技術指導はもちろん、人間形成の面でも高評価する。

 「ひとつのことを懸命に、何事にも思いをもってやることが大事」ということを伝えたいと話す神田。今後も北海道に永住、骨を埋める覚悟で第2の野球人生をスタートさせる。

 ◆投手陣大幅に交代 
○…来季の入退部者が発表され、投手陣が大幅に入れ替わる。エース神田、中堅の清野、谷崎らが退部、代わって三菱ふそうから右腕・福山、左腕・吉田が移籍してくる。JR関係者は「来年は湊倫也と福山の2枚看板で頑張ってほしい」と期待を込めていた。