部内の暴力行為で活動を自粛していた東北高野球部(宮城)が29日、同校グラウンドで練習を再開した。引責辞任した五十嵐征彦監督(32)に代わり、コーチから昇格した我妻敏新監督(26)の下、ナインが9月14日以来76日ぶりに白球を追った。
午前8時半、55人の部員が整列。グラウンドに深々と礼をし、アップを開始した。我妻監督は「再び子供たちのユニホーム姿が見られた。全国制覇という目標にブレはないですが、野球以外の生活面でも全国の頂点を目指していく」と決意を語った。
自粛中は校内や近隣の清掃など奉仕活動を続けてきた。さらに毎日、選手間ミーティングを開き再発防止を誓い合った。28日には五十嵐一弥校長(62)が「高校生の本分をまっとうし、東北野球部の原点に戻ろう」と訓示。部員一人一人に「責任と自覚」をテーマに決意書を記させた。
この日は五十嵐校長や我妻監督、主力選手を中心に初代監督の松尾勝栄氏の石碑に献花。春夏通算38度の甲子園出場を誇る名門が先人への誓いとともに再スタートを切った。