秋の全道王者がいざ出陣!! 明治神宮野球大会に出場する鵡川は14日、東京・明治神宮で開会式に臨んだ。15日の北信越王者・日本文理(新潟)との初戦を前にこの日午前、神奈川・横須賀スタジアムで約2時間、最終調整。最速145キロ右腕・西藤昭太(2年)は、秋季全道決勝で封印していた変化球を“解禁”。ブルペンで気持ちを込め30球投げた。過去の全国大会初戦は3戦3勝。力強いデータも味方につけたシシャモ打線が大舞台に立つ。

 エースがついに変化球の封印を解いた。甲高いミットの音がブルペンに響きわたる。鋭く曲がり落ちる1球1球を最終確認。納得の30球に西藤は「もう大丈夫。楽しみながらテンポ良く自分らしいピッチングをしたい」と手応えの口ぶりだ。

 最速145キロの直球に加え、カーブ、スライダー、シンカーを操る。だが、秋季全道では投げ込み不足から大会中に疲労が蓄積。「腕のスタミナがなくなった」(西藤)準決勝の駒大岩見沢戦では2回6失点降板した。決勝前には佐藤茂富監督(68)から「変化球は1打者につき1球まで」と苦言を呈された。その言葉に奮起したエースは、決勝での95球すべてを直球で押し通す超強気な攻めで、3度目のセンバツ出場に当確ランプをともした。大会後はその反省を生かし、3勤1休で150~200球の投げ込みを続けてきた。

 ブルペン後方から見守った佐藤監督は「順調でないかな。カーブとスライダーがいい。本人も(先発が)自分だっていう固い決意みたいだ。オレも背番号1をやったからな」とチームの命運を託す。

 力強いデータも味方につける。02年のセンバツ初出場以来、過去3度の全国大会初戦の勝率は100%。「変化球は試合で投げます。インコースをどんどん突く、強気の攻めも変わりません。ただ出場するんじゃなく優勝したい」と西藤は固い決意を口にした。自信を手に封印を解き、いざ決戦のマウンドに登る。