平成20年度北海道高校ゴルフ新人大会・中学生大会が14日、夕張郡栗山町のシャトレーゼカントリークラブ札幌(高校男子6919ヤード、高校女子・中学男女6563ヤード、いずれもパー72)で行われ、中学女子の藤田光里(札幌西岡中2年)が、全体の最高スコアとなる77をマークして2連覇を飾った。高校男子は今村勇貴(札幌光星1年)、同女子は柏谷朱音(道尚志学園2年)が初優勝。中学男子は小西奨太(安平早来中3年)が2連覇を達成。計13選手が全国高校選手権春季大会(来年3月26、27日、滋賀・瀬田GC)への出場権を獲得した。
柱の陰でそっと、藤田はライバルたちの結果を待った。「ダメダメです。パーオンできないし、パットもダメ。信じられないぐらい悪かった」と肩を落としていたが、自身の2連覇が決まると、「良かったぁ~」とホッとした表情を浮かべた。
出足は悪かった。アウトスタートの藤田は前半、1番でバーディーを奪いながら、3、6番でダブルボギー。ハーフを42で終えると、妹・美里とすれ違った。「何点だった?と聞いたら、“ニヤリ”としたので、腹が立った」。後半は2バーディー、1ボギーの35。この日全選手で唯一、ハーフをアンダーで回る猛チャージを見せた。
「ゴルフに対する気持ちが変わった」――。屈辱にまみれていた。昨年、中1ながら全道のジュニア大会を総ナメ。プロツアーにも2戦参戦し、同世代間では無敵の強さを誇っていた。しかし、7月の全道中学ゴルフで妹・美里に敗れると、同月末の全道ジュニアゴルフ選手権で山戸未夢(札幌厚別中1年)にも負けた。全国中学では5位に入ったものの、日本ジュニアの切符は失い、藤田は「父に激怒されたし、本当に頑張らないといけないと思った」。練習に没頭する傍ら、パソコンで日本ジュニアの成績をチェック。雪辱に燃えていた。
それでも父・孝幸さん(55)は「もう来年は3年生。本気でプロを目指すならパープレーができないと…。来年も74とか75を出してるようだと、道外の高校に進学させることも考えないといけない」と話した。当の藤田も現状に満足はしていない。「来年は中学最後なので悔いが残らないようにしたい。もう全国で優勝しないと、怒られるしね」。挫折をバネに、はにかみシンデレラはさらなる飛躍を目指す。