◆高校野球秋季東北大会第3日 ▽準々決勝 聖光学院1―3光星学院=延長10回=(12日・愛島球場) 準々決勝が行われ、4強が出そろった。光星学院(青森)は、4番・小野寺翼(2年)が死球で退場するアクシデントを乗り越え、5季連続甲子園を目指す聖光学院(福島)を下した。
主砲不在のピンチを力に変えた。準優勝した05年以来、3年ぶりに4強へコマを進めた光星学院。金沢成奉監督(41)は「小野寺のひとことが、チームを一つにしてくれた」と声を詰まらせた。
4回2死。4番・小野寺が左あごに死球を受けて退場するアクシデント。担架で運ばれながら、指揮官に「絶対に勝って下さい」と言い残した。伝え聞いたナインは燃えた。「負けるわけにはいかないと思って投げた」3回途中から登板した主将の下沖勇樹(2年)は気合の投球で9回までゼロを並べ、味方打線の援護を待った。
どうしても欲しかった1点。金沢監督は勝負に出た。10回2死一、二塁。打席の荒井翔太(2年)へのサインはヒットエンドラン。「真っすぐなら打て。スライダーなら空振り(盗塁を援護)」の条件付きだったが、荒井は「体が勝手に反応して」打たないはずのスライダーを右前にはじき返した。待望の先制点。続く松村恭介(2年)も左翼線二塁打で続き、勝負を決める3点をもぎ取った。
その裏、聖光学院の反撃を1点でしのいだ下沖は「あすは小野寺も復活するはず(診断は打撲)。全員で勢いに乗って頂点を目指す」とV宣言。対戦する花巻東のエース左腕・菊池からは、試合前に「明日、勝負しような」と挑戦状を叩きつけられた。「楽しみですね」ニヤリと笑った背番号1。東北を代表する左右の剛腕が、センバツ当確をかけて激突する。