◆高校野球秋季東北大会第2日 ▽2回戦 青森山田3―2明桜(11日・名取市民球場) 4回だ。ノーヒットピッチングを続けていた明桜の左腕エース・二木健(2年)を悲劇が襲う。青森山田の4番・佐治巧麻(2年)のセンター返しが、左ひじ付近を直撃。「痛かったけど、この試合は自分が投げ切らないとダメ。気持ちで痛みを抑えて、一球に集中した」治療を終えると再びマウンドへ。激痛に耐えながら。根性で最後まで投げ切った。
左ひじの柔らかさを生かしたキレある直球とカットボールを駆使。ノーヒットノーランを予感させる投球内容からの突然の暗転。田中亮監督が「腕の振りが緩くなった」と言うように、打撲の影響は隠せない。「中盤から球が浮き始め、高めの直球をうまく持っていかれた」と本人が振り返るとおり、ボールの抑えが利かない。甘く入った球を痛打され、8回、ついに勝ち越し点を献上した。
昨秋の東北大会2回戦の東北戦。二木は8回途中から登板し、1失点と好投したものの、延長14回の末、2―3でサヨナラ負け。敗戦投手となった。悲劇の左腕は「昨年のサヨナラ負けは、自分にとって悔しかった。2度も同じことをやってしまったのは、悔しいの一言」と唇をかんだ。