生き残りをかけた“戦国大会”幕開け-。来春のセンバツ甲子園出場をかけて第61回秋季高校野球東北大会が10日、宮城県内の3球場で開幕。いきなり初戦(2回戦)で強豪校同士が激突する。今夏の甲子園で8強の聖光学院(福島1位)と同16強の仙台育英(宮城2位)の顔合わせだ。東北地区のセンバツ出場枠は2校。敗れたチームは、早々にセンバツ出場の夢を断たれる。
高校野球ファンにとっては屈指の好カード。聖光学院と仙台育英の対戦は、一昨年の決勝戦のカードだ。組み合わせ抽選会(3日)当日も会場をどよめかせた両校だが、選手たちは意外にも平静。
仙台育英の中村将太主将(2年)は「1人1人がプレッシャーに動じずプレーしたいです」と“普段着”野球に徹する。目指すは東北のチャンピオン。聖光学院はどこかで必ず対戦しなければならないチームだ。それが、たまたま開幕当日の初戦になったに過ぎない。
2年ぶり10度目のセンバツ出場を目指す仙台育英に、慌てる素振りはない。エース右腕の穂積優輝(2年)と左腕の木村謙吾(1年)による必勝リレーで福島の強豪を破り、波に乗る意気込みだ。
聖光学院も思いは同じ。5季連続の甲子園出場に向けて、少しもぶれがない。
「仙台育英は力のあるチームです。気持ちを入れて戦いです」と、聖光学院の松本剛主将(2年)は強豪との戦いに目を輝かせた。東北大会で不覚を取るようでは、甲子園で通用しない。今夏の甲子園の準々決勝で横浜(神奈川)に1-15と力負け。全国レベルの強さを、身をもって体験した。高みを目指すチームには、仙台育英との初戦の顔合わせは願ってもないというわけだ。
両校のブロックには、最速144キロ右腕、下沖勇樹(2年)を擁する光星学院(青森1位)と、プロ注目の左腕、菊池雄星がチームを引っ張る花巻東(岩手1位)がいる。初戦を突破しても気を抜けない対戦が続く。しびれる試合を続けるためにも、初戦で負けるわけにはいかない。両チームとも、センバツ甲子園出場のイメージは出来上がっている。