豪打31勝! 第61回秋季高校野球東北大会(10月10日開幕、宮城)に初出場する寒河江工(山形第2代表)が5日、山形県寒河江市の寒河江工グラウンドで相馬、福島西と練習試合を行った。新チームは7月26日から対外試合を開始。公式戦を含めて実に51試合をこなし、この日の連勝で通算31勝を挙げた。東北大会でも持ち味の強打を発揮し、来春のセンバツ甲子園初出場につながる上位進出を目指す。

東北大会初戦を6日後に控えた最終調整の練習試合。寒河江工打線は、キャプテンのホームランでしめくくった。

 「少しにやけちゃいました。打線は悪くないです。でも、前半でつかまえないといけません」

 3番打者の吉田正樹捕手(2年)が5-1で迎えた八回、右打席から右中間へ2点本塁打を流し打った。持ち味の強力打線は相馬戦で14安打9得点、福島西戦で12安打7得点。東陵(宮城第3代表)、福島商(福島第3代表)の勝者と激突する11日の初戦に向け、上々の仕上がり具合だ。

 寒河江工は同じ公立校の利府(宮城第1代表)とともに初出場。山形大会は4試合で、計45安打26得点をたたき出した。練習時間の約8割を打撃練習にあて、生きたボールを打っている。基本的に部員が投手を務めるフリー打撃を行い、ティーとトス打撃はしない。

 7月26日からの対外試合は公式戦を含め、この日までに計51試合と異例の多さだ。内容は31勝17敗3分け。打力のある選手が1番から順に並ぶ強力打線は、さまざまなタイプの投手と対戦し、生きたボールを打ちこんだ。

 吉田主将は「春日部共栄や滑川など、すごいピッチャーと対戦しました」とレベルの違いを痛感しながらも、甲子園出場校との戦いなどから貴重な経験を積み重ねた。

 就任5年目の吉川文夫監督(41)は「投手が5点まで取られるのは仕方ないです。短期決戦ですから、打ち崩せるかどうかです」と5点以上の打ち勝つ野球を掲げた。

 女子マネジャー1人を含む33人の部員全員が、山形県内の中学校出身。天童市で生まれ育った吉田主将は「山形県の代表という気持ちで、私立に勝ちたいです」と公立校の意地を見せ、対戦校にひと泡吹かせようと意気ごんでいる。目標はでっかく、東北大会初優勝と来春のセンバツ甲子園初出場だ。