【北海学園札幌3―2函館大有斗】「目と足」で勝利をつかんだ。延長11回1死二塁。中飛のタッチアップで三塁へ進んだ古沢太一(2年)が、視界の端に函館大有斗の守備の中継ミスをとらえると一気に頭から本塁に滑り込んだ。古沢は「スキのないプレーで次の塁を狙うのが目標。クリーンヒットよりうれしい」と笑った。

 昨夏の南北海道大会で駒大苫小牧に見せつけられたスキのない走塁を手本にし、自分たちのものにした。あらゆる場面を想定、練習で何百回も繰り返したことが生きた。佐藤元幸監督(37)は「2回りも3回りも大きくなっている」と目を細める。

 過去春夏計10回の甲子園出場の“札幌商”から男女共学化に伴い04年に現校名となった。改名後初の頂点へ期待は大きい。準々決勝の勝利の涙もこの日はなかった。「涙は決勝のために取っておいた。“札商”のプライドを持って頂点を狙う」。畑恭平主将(2年)は古豪完全復活を誓った。