楽天熱望! 仙台育英の橋本到外野手(18)=3年=が1日、宮城県多賀城市の仙台育英真勝園グラウンドで楽天への入団を希望した。前日(9月30日)、宮城県高校野球連盟にプロ志望届を郵送。今夏の甲子園で5打数5安打を記録するなど“みちのくのイチロー”の異名を持つ安打製造機は、小1の夏から住んでいる地元仙台でのプレーを夢見て、10月30日のドラフト会議を待つ。
月初めの大安。橋本が熱き思いを口にした。

 「自分自身が選べる立場ではありません。指名されれば、どの球団でも入りますが、強いていえば地元の楽天に入れれば一番いいと思います」

 “みちのくのイチロー”が言葉を選びながら、地元球団の楽天にラブコールを送った。9月30日の午前中に、宮城県高野連にプロ志望届を郵送。現在は月、金曜を除く週5日間、1日約4時間の練習を続けており、木製バットで素振りと打撃練習を行っている。

 志望届提出を決意したのは8月下旬。夏の宮城大会は24打数9安打、打率・375の成績を残しながら、期待ほどの活躍を見せられなかった。

 だが夏の甲子園で本領発揮。初戦の菰野(こもの、三重)で5打数5安打を放つなど、3試合で12打数8安打、打率・750と気を吐き、変幻自在のバットコントロールを全国に知らしめた。

 宮城へ戻った後、佐々木順一朗監督(48)と進路面談し「甲子園で結果を出せて、気持ちが固まりました。自分の中では社会人(野球)もありましたが、せっかくのチャンスですし」とプロ入りへ方向を定めた。

 既に楽天の本拠地へは「3、4回いきました」(橋本)。最近では9月26日のオリックス戦を観戦し、今季9勝目を挙げた田中将大投手(18)の熱投に胸を熱くした。

 橋本が抱く楽天の魅力は「(佐藤)由規さんも言っていましたが、地元なんで一番応援してもらえるという感じです」と地の利を強調。昨年10月の高校生ドラフトでヤクルトに入団した由規投手(18)とは、メールや電話で連絡を取っており、寮生活などプロ入り後の情報を入手している。

 指名されなかったら大学か社会人野球へ進む予定。巧打、50メートル6秒0、遠投120メートルと攻・走・守3拍子そろった橋本は「順位は何位でもいいです。イチロー選手も4位ですし」と楽天初の地元出身選手になることを願って、運命の「10・30」を待つ。

橋本 到(はしもと・いたる)1990(平成2)年4月28日、秋田市生まれの18歳。外野手。小1の夏に仙台へ移り、鶴が丘小2年の時に鶴が森少年野球で投手を始める。鶴が丘中から東北シニアでプレーして外野手に。2年夏に全国大会出場。仙台育英では1年夏の県大会で初の公式戦ベンチ入り。1年秋からセンターのレギュラーとなり、2年春夏、3年夏と甲子園に3度出場。1メートル72、70キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄2人。