◆秋季高校野球宮城県大会 ▽決勝 利府9―8仙台育英(24日・愛島球場) 利府が悲願の初Vを達成した。決勝戦は、利府が追いすがる仙台育英を振り切り、9―8で勝利。春夏秋を通じて初の宮城県大会優勝を飾った。5、6回に集中打を浴びせ、育英の反撃を3人の継投でしのいだ。3位決定戦は、東陵が計18安打と猛打爆発で12―8と仙台三に快勝。10年ぶり4回目の東北大会出場を決めた。東北大会は10月10日から宮城各地で行われる。
“公立の雄”利府がついに宮城の頂点に立った。1点リードの9回裏。2死走者なしで、この日3番手で登板した加藤大希(2年)が最後の打者、仙台育英の代打・佐藤を一ゴロに打ち取る。一塁手・馬場康治郎(2年)がそのままベースを踏み、試合終了。「やった!」歓喜の輪ができた。
1984年の学校設立とともに創部、今年で25年目。春夏秋を通じて5度目の決勝で、念願の初タイトルだ。公立勢としても、97年の仙台工以来、11年ぶりの快挙。「私立に勝って優勝することが目標だった。新チーム結成時から、この日のためにやってきた。素直にうれしい」と遠藤聖拓主将(2年)。喜びがあふれ、自然とほおが緩んだ。
育英が誇る左右の2枚看板を完全攻略した。2―1で迎えた5回。利府打線は育英の先発右腕・穂積に対し、先頭打者の9番・塚本峻大(2年)からの4連打など打者10人の猛攻で4得点。さらに6回、今度は左腕・木村の代わりばなをとらえ、さらに3点を追加した。この日、2本の適時打を放った3番・馬場は「直球に自然と手が出た。育英の2枚看板にも、ひるむことなく強気で戦えた」と胸を張った。
昨秋は4位に終わり、東北大会出場はならなかった。それでも、夏準V3度など近年の好成績が評価され、センバツ21世紀枠候補の宮城代表に選ばれた。しかし、同東北地区代表に漏れ、初の甲子園出場は夢と消えた。「待っていても、甲子園はやって来ない。自分たちで取りにいかないといけない」と遠藤主将。悔しさをバネに、自力でセンバツ挑戦権をつかみ取った。小原仁史監督(44)は「まだ、先がある。課題を洗い直して、東北大会に臨みたい」とその先にある目標を見据えた。