◆秋季高校野球山形県大会 ▽準決勝 鶴岡東1―4酒田南(27日・山形蔵王タカスタ) 勝利の瞬間、ニコリともしなかった。最後の打者に3球ファウルで粘られたが、酒田南のエース安井亮輔(2年)は慌てずに一塁ゴロに仕留めた。「(準々決勝から)1週間でいい練習ができた。(西原)監督に言われたことは実行できた」とサラリ。4安打1失点の快投で、チームを2年連続の東北大会へ導いた。

 屈辱が原点だ。今年夏の甲子園1回戦(対福井商)で1―6で敗れた試合に先発。9回1死まで8安打された。大会後の新チーム結成後に、投球フォームを模索した。「もっと、自分にあった形があると思った」スリークオーターや下手投げに挑戦したが、ひじが下がる癖を西原忠善監督(46)に指摘され、夏までのオーバースローに戻した。「いままでのほうがしっくりくる」と慣れ親しんだ形で大一番を制した。

 このチームからエースで4番。「山形を代表する選手になってほしいから」と指揮官は責任を課すことで、一層の成長を望んだ。その期待に応えての東北大会進出。「これからは、力のある選手が出てくる。失投を減らしたい」と淡々。県大会を8年ぶりに制して、高い実力を周囲に示したい。