<高校野球・秋季静岡県大会:静岡商5-4常葉菊川>◇21日◇2回戦◇浜松球場

 静岡商(中部5位)が、5-4で常葉学園菊川(推薦)を破る金星を挙げた。初回に3長短打と敵失などで一挙4得点。6回にも1点を追加すると、公式戦初先発の高橋陽一投手(1年)が、9安打を浴びながらもリードを守って完投した。今夏に全国準優勝した常葉菊川は、5季連続の甲子園出場が絶望的となった。愛鷹、草薙、掛川球場で予定されていた6試合は、雨天のため23日に順延された。

 静岡商は初回から強烈な先制攻撃を見舞った。1番藤巻幸大二塁手(2年)の中前安打を足がかりに、6番羽山弘起三塁手(1年)、7番板倉純平一塁手(2年)の連続二塁打などで4点を挙げた。これで主導権を握ると、6回に園田優太遊撃手(1年)が一、二塁間を破る適時打を放ち貴重な追加点を奪った。園田は「どうしても打ちたかった。勝てて本当によかった」と笑顔を見せた。

 投げては公式戦初先発の高橋が初回を3人で抑えると、その後もストレート中心の打たせて取る投球を披露。8回、1点を奪われなおも2死一、二塁のピンチに、石沢剛捕手(1年)とマウンドで話して気持ちを落ち着かせ、三振で切り抜けた。最終回には1点差まで追い上げられたが、そのまま逃げ切り、昨夏の甲子園を懸けた決勝で敗れた雪辱を果たした。

 高橋は「素直にうれしい。緊張したが、みんなの助けがあって勝つことができた」と満面の笑みで振り返った。見城喜哉監督(48)も「よくやってくれた。気持ちの入った投球をしてくれた」と公式戦初完投の高橋を褒めたたえた。

 金星をあげても満足はしていない。見城監督は「あくまでも通過点。次で負けたら何も意味がない」と気を引き締めた。高橋も「ナイン全員で勝ちにいく」と先を見据えた。常葉菊川を破って勢いに乗る静岡商ナインが、34年ぶりのセンバツ出場を目指し突き進む。

 [2008年9月22日11時16分 紙面から]