◆秋季高校野球岩手県大会 ▽花巻東3―2福岡(20日、岩手県営野球場) 花巻東が2年ぶり11度目、一関学院が2年連続9度目の東北大会出場を決めた。花巻東は、プロ注目左腕の菊池雄星(2年)が2連続ボークなどで2点を失ったが、粘りの投球で完投。3―2で福岡に競り勝った。一関学院は、今夏に続いて背番号1を背負う右腕の飯田翔(2年)が投打に活躍し、5―4で専大北上を下した。

 プロ注目左腕がほえた。1点リードの9回。1死一、二塁で後続を空振り三振に切って取り雄たけびを上げ、左拳を握った。最後の打者は遊ゴロに抑え、何度もナインとハイタッチ。「調子が悪いなりにも修正できました。これで東北大会に出られる」と149キロ左腕は息をついた。

 苦しみながらの勝利だった。この日最速141キロの直球を主体に被安打6の9奪三振で2失点。それでも2―1の8回には2死二塁から連続ボークで同点とされた。菊池は「野手も自分を見ている。不安な姿を見せたくなかった」と何度も胸をたたき自分を、そしてナインを鼓舞してみせた。

 その裏に川村悠真(2年)の適時打で勝ち越すと、最終回は気合で乗り切った。普段は“辛口”の佐々木洋監督(33)も「今日は菊池です! 勢いがあったし、かなり気持ちが入っていた」と大絶賛だ。

 今夏、準々決勝で盛岡中央に敗れた。「自分を追い込まなきゃいけなかった」と菊池は苦手のウエートトレーニングを積極的に行い、スタミナをつけた。110キロだったベンチプレスを130キロに上げ、10回のスクワットを10セット。これを毎日のように続けた。

 東北大会出場を決め、迎える決勝。菊池は「第1代表は狙ってました。優勝します」。県王者として東北大会に乗り込む構えだ。