◆秋季高校野球宮城県大会 ▽2回戦 宮城農10―11松山(20日、愛島)宮城で8強が出そろった。松山・氏家規夫監督(62)と宮城農・油井寛治監督(60)のベテラン指揮官対決は、激しい点の取り合いを松山が1点差で制して8強入り。利府、仙台育英なども勝ち上がった。
亜大野球部時代から40年を超える親交がある2人の“最後の対決”は、2年先輩の氏家監督に軍配が上がった。一時は6点をリードしながら、最後はあわや逆転サヨナラ負けのピンチまで追い込まれた62歳の指揮官は、「もう倒れそう」と苦笑いだ。
相手の油井監督は60歳。今年度で教員として定年となるため、今大会が最後の指揮となる可能性もある。それだけに「(宮城農と)やりたかった。だからきのう(1回戦・対柴田)は何が何でも勝ちにいった」という。仙台育英、東陵、青森山田で甲子園に計9度出場している名将も、今は公立の松山でわずか14人の選手を率いて聖地を目指している。04年の就任当時は、宮城農に選手を借りて練習試合をしたこともあった。
長年の思い出がよみがえる旧友とのラストゲームは、好プレーあり凡ミスありの、まさに高校野球らしい競り合い。19安打を浴びながら、半分以下の9安打でつかんだ勝利に「19本も打たれたら、普通はあっちが勝つよ。でも、それが野球」と目を細めた。
試合後は「疲れたね~」と笑顔で言葉を交わした2人。宮城農ひと筋で指導を続けてきた油井監督は「最後まで氏家さんに勝てなかったなぁ」と、しみじみ話していた。