原因不明のウイルス感染症による体の痛みを理由に北京五輪への挑戦を断念した陸上女子長距離の絹川愛(ミズノ)が20日、埼玉県鴻巣市での大会の3000メートルで約10カ月ぶりにレースに復帰し、9分11秒61で優勝した。

 昨年の世界選手権(大阪)で1万メートルに出た絹川は、スタートから先頭に立って逃げ切り「ばらばらになったパズルを作り直して最後の1ピースが見つかった感じ」と時折涙を浮かべて喜んだ。

 指導する渡辺高夫氏によると、昨年末から4月末までは歩くのも困難だったが6月に徐々に練習を再開した。山歩きなどで体力をつけ、9月にわずか2度のスピード練習をしただけで、この日好走した。19歳のホープは「来年の世界選手権、ロンドン五輪を目指したい」と意気込んだ。