甲子園に春夏通算38度出場し、今春のセンバツにも出場した東北(宮城)が16日、野球部内での暴力を理由に秋季高校野球宮城県大会(19日開幕)の出場を辞退した。この日、辞退届を県高野連に提出、日本高野連に受理された。これにより来春のセンバツ出場は不可能となった。
会見した五十嵐一彌校長(62)によると、暴力行為があったのは13日。練習試合の合間の昼休みに、同校グラウンド付近の池で釣りをした2年生部員2人の行動を問題視し、練習後に2年生全員でミーティングを行った。そのうち1人に対し「反省の色がない」と相部屋の寮生の2年生がグラウンドで3回平手打ち。さらに解散後、部室内で別の2年生1人が同部員に無視されたことに腹を立て、殴ったり蹴ったりするなど暴行を加えた。被害を受けた部員は同日実家の埼玉県内に帰省し、全身打撲で入院した。
同日未明に監督から知らせを受けた五十嵐校長は14日に被害部員宅を訪問し謝罪。15日に選手らに今大会の辞退を説明、同日から活動自粛した。被害届も埼玉県警に出されるもようで、近日中に当該部員たちは事情聴取を受ける見込みだ。同校長は「大変残念ながら辞退を決断せざるを得なかった。高野連からはそれなりの処分を受けると思うが、真摯(しんし)に受け止めたい」と語った。
[2008年9月17日10時1分 紙面から]