◆ 6月の調査結果と食い違い、高野連が報告書提出を指示 ◆
龍谷大付属平安高校の野球部員の2年生6人が1年生(15)を殴ってケガをさせたとして、京都府警少年課と七条署は19日、傷害と暴行容疑などで16歳と17歳の部員6人を、暴行教唆容疑で3年生(17)を書類送検した。
日本高校野球連盟は6月に同校から暴行の事実の報告を受けたが、3年生の関与はなかったとして、3年生のみでの全国高校野球選手権京都大会出場を認めた。高野連は同日、再調査して報告書を提出するよう指示した。
調べでは、2年生の部員(16)は6月上旬、練習態度が悪いと1年生の腕や腹を手で殴って打撲などのケガをさせ、残りの5人もそれぞれ5月上旬から6月上旬にかけ、「練習中の声が小さい」「遅刻した」などと理由を付けて、この1年生を殴るなどした疑い。
また3年生は5月上旬、寮で正座をさせられ、先輩から説教を受けていた1年生の態度が悪いとして、さらに指導を加えるよう2年生(17)に命じた疑い。直接暴行の指示はないが、府警は先輩の発言で2年生が暴行に至ったと判断した。3年生は「(指示すれば)暴行することは分かっていた」と話しているという。
同校は甲子園大会に春夏通算で65回の出場を誇る強豪校。今年4月、平安高校から校名を変更した。
◆ 緊急記者会見 校長「恥ずかしい」 ◆
龍谷大平安の安井大悟校長は19日夜、緊急に記者会見。「非常に残念。上級生が下級生に日常的に暴力を振るっていたのは恥ずかしく、被害者に申し訳ない」と陳謝した。ただ、3年生の暴行教唆容疑については「教育的観点からは教唆に当たるとの認識はない。法律の世界との判断の違いだ」と強調。校長によると、この3年生は寮で正座をして2年生の話を聞く1年生を見た際、1人が携帯電話を触るのを目撃。2年生に「指導しとけよ」と指示。暴力での制裁を命じた認識はないとしている。校長は3年生を「試合に出ている生徒」とだけ明かし、レギュラーか否かは明言を避けた。