◆秋季高校野球宮城県大会 ▽1回戦 仙台育英6―0仙台東(19日、愛島)夏の覇者・仙台育英は、甲子園でも力投した穂積優輝(2年)と木村謙吾(1年)が、仙台東をわずか1安打に抑え込む貫禄の完封リレーで初戦を突破した。

 「2強」の一角、東北が直前に不祥事で出場辞退、波乱含みで幕を開けた宮城大会。だが、大本命・仙台育英の強さは盤石だった。夏の激戦の疲れから、地区予選では不調だった穂積―木村のコンビが、復調を印象づける快投リレー。2人で許した安打は1本、計16三振を奪って夏春連続甲子園へ好発進した。

 先陣を切ったのはエース・穂積。地区予選後、「直球も変化球も、腕の角度が一定になるように」フォームを調整したという右腕は、初回に四球をひとつ許しただけで5回を無安打、毎回の9奪三振。「(夏の)疲れはいい感じで抜けてきました」と、復調への手応えをアピールした。

6回からリリーフした木村も負けていない。7回に詰まった当たりの中前打を許したが、外野に飛んだのはこの1本だけ。同じく毎回の7奪三振で完封リレーを完成させた。「ビビってる感じで、腕が振れていない」と不満げな1年生左腕だが「8、9回は修正できた気がする」と、こちらも復調気配だ。

 新チームは地区予選で東北に0―4と完敗。敗者復活戦から県大会に勝ち進んだ。「東北に負けてから、謙虚な気持ちで練習した。次に当たる時は絶対勝つつもりでやってきた」と木村。その東北が出場辞退を発表した16日夜、ナインはミーティングで「同じグラウンドで戦った仲間。東北の分まで頑張ろう」と誓い合った。もう一度、覇権を争う日が来るまで、他のチームには絶対に負けられない。