19日開幕の高校野球秋季宮城県大会を3日後に控えた16日、2年連続のセンバツ出場を狙う東北が、部員による暴力行為があったことを明らかにし、県大会への出場辞退を発表した。会見に臨んだ五十嵐一弥校長(62)は不祥事をわびながらも、やりきれない思いを吐露した。

 「高校野球ファン、東北を応援してくれている方々に、心から深くおわびを申し上げます」。五十嵐校長は会見の冒頭、頭を下げた。「東北高校は県内を代表する甲子園出場回数があり、リーダーとしての立場を自負しています。襟を正さなければならない。断腸の思いで、この決断をお知らせしました」と胸の内を明かした。

 五十嵐征彦監督(32)や小沢洋之部長(34)らスタッフが辞任を申し出たが、現体制を維持。「今回の件を十分に反省し、現有スタッフのまま(今後指導に)当たらせたい。学校としても責任を持って任命しています」と語気を強めた。

 やりきれない思いもあり、時折、声を荒らげた五十嵐校長。「野球だからマスコミも集まる。メジャー(スポーツ)もマイナーも関係ない。皆、同じ高校生」と持論を展開する一幕も。それでも最後は「高野連の処分を真しに受け止め、解禁されたあかつきには、すばらしい雄姿を見せてくれるよう、指導者一丸となって臨みたい」と訴えた。