◆秋季高校野球 旭川支部大会 ▽Bブロック代表決定戦 旭川南8―3旭川大高(15日・旭川スタルヒン) 5支部で代表決定戦が行われ、全20代表が出そろった。旭川支部Bでは旭川南が旭川大高を8―3で撃破、4試合連続の逆転勝ちで2年ぶり7度目の全道切符をつかんだ。1年生エースの長谷川健太は前日の延長14回完投に続いて、4安打3失点完投。2日間で291球を投げ抜いた。センバツをかけた全道大会(札幌円山、札幌麻生)は17日に組み合わせ抽選が行われ、30日に開幕する。

 最後の最後まで冷静だった。5点リードの9回2死走者なし。旭川南の1年生エース・長谷川が帽子のツバの裏に視線を向けた。「『気』一球洗心」と張られたシール。「みんなに強気で投げると約束した。それを思い出しました」部員43人分の思いを白球に込めた。力なく三塁に転がった打球がアウトになるのを見届けると、両手を天高く突き上げた。

 マウンド上に集まった旭川南ナインはナンバーワンポーズで力投をたたえた。前日の延長14回に続く2日連続の完投。23イニング291球を投げ終えた疲れは喜びで吹き飛んでいた。

 4試合連続逆転勝ちで2年ぶりの全道出場を決めた。小池啓之監督(56)は「ウチは超大穴。勝っちゃったね。温泉でも行こうかと予定していたのに。うれしい誤算です」と、おどけてみせたが、旭川大高の好左腕・柿田攻略にぬかりはなかった。

試合当日の朝、約2時間の打撃練習。前主将で左腕の佐藤雄亮(3年)が仮想・柿田として後輩たちに投げ込んだ。「柿田君の速い投球テンポに慣れさせるため」(小池監督)と、あえて“間”をとらず打ち続けた。

 対策は実った。3点を追う5回、併殺崩れと2本の適時打で同点。なおも2死満塁、6番・篠木亮帆(1年)の左前2点打で鮮やかに勝ち越した。「1打席目からタイミングが合っていた。イメージ通りの球だった」外角直球をはじき返した殊勲の一打に笑みがこぼれた。12安打8得点は準備なくして奪えなかった。

 06年は全道の頂点に立ち、初のセンバツ切符をつかんだ。「優勝したい」と長谷川。2年前の再現を狙う。