◆秋季東北地区高校野球・岩手大会第3日 ▽準々決勝 専大北上3x―2盛岡中央=延長15回=(15日・花巻球場) 4強が出そろった。専大北上は、エース右腕の石田雅裕(2年)が189球の熱投で2失点完投し、延長15回の末に3―2で盛岡中央に競り勝った。

 激戦を制したのは専大北上だった。2―2の延長15回裏、2死一塁で打席には5番の大萱生寛海(おおがゆう・ひろみ)。凡退なら引き分け再試合となる最終打席。真ん中高めの直球を叩くと、打球は右中間を真っ二つ。代走の吉口大誠(2年)が一気に生還。3時間34分の熱戦にケリをつけた。

 盛岡中央に引導を渡し「ずっと0が並んでたんで、決めようと思ってました」と大萱生。堀田一彦監督(52)は「勝ちが(疲れを癒やす)最高の良薬」と息をついた。

 劇勝を導いたのは石田だ。15回189球を投げ2失点。3、14回以外は毎回走者を背負ったが粘り強かった。「味方が点を取ってくれると信じてた」と気迫の投球。最速134キロの直球にカーブとスライダーを織り交ぜ、勝ち越しを許さなかった。指揮官は「石田に尽きます」と大絶賛。大萱生も「石田が頑張ってたんで」と喜んだ。

 石田は名誉挽回(ばんかい)を狙っていた。今夏の準々決勝。優勝した盛岡大付との一戦に先発したが、逆転を許し3回で降板。試合は2―5で敗れた。「スタミナをつけたかった」と夏場は外野のポール間を20往復など、下半身を強化。そのかいあって「延長に入ってからの方が球が来てました」と平然と振り返った。

 東北大会まであと1勝。「目標は優勝。東北大会も勝ってセンバツに行きます」と石田は堂々と宣言した。

 ◆昨春代表・一関学院苦戦 ▽準々決勝 一関学院4―3宮古(森山総合公園野球場) 一関学院は宮古の追撃をかわし、4―3で勝利した。

 格下の宮古を相手に苦戦した。6回を終え4―0も7回に3点を奪われ、終わってみれば1点差。沼田尚志監督(49)は「力が出し切れていない。自分たちは弱い、と意識しなくては」と酷評した。それでも2年連続のセンバツを狙うナイン。吉家勇希主将(2年)は「どんなゲームだろうと、まずは勝つ。自分がもっと引っ張っていく」と気を引き締めた。