◆秋季東北地区高校野球・福島大会第3日 ▽2回戦 白河実1―3田島(15日・県営あづま球場) ベスト8が出そろった。田島が3―1で白河実を下して、春夏秋の各県大会を通じて初の準々決勝進出。

 創部62年目。田島が初めて福島県の8強に名を連ねた。「最高です。みんなで守れた」菅家圭太主将(2年)の興奮は試合後も収まらない。前チームからのレギュラー6人。経験と結束力で大きなカベを乗り越えた。6つの犠打が勝因だ。得点した1回と5回は無死の走者を犠打で得点圏に進めた。「そんなに打てるチームじゃない。ヒットでは点を取れない」と本田朋亮監督(34)もしてやったりの表情だ。

 夏の県大会で初戦敗退。下級生が多く精神面が弱かった。「夏はピンチのときに声が出なかったし、ミスも出た」と菅家主将は一塁から常に声を張り上げ続けた。夏の県大会は6回途中で降板した左腕・室井大智(2年)も、この2日で19イニング1失点。「夏からメンタル面を鍛えた。不動心でできた」と走者をつけた状況での投げ込みの効果を実感した。

 本田監督は3年前に8強入りを狙っていたが失敗。「力はあったが心のスキがあって勝てなかった」と苦い経験を良薬に変えた。「8強は意識していた。でもまだ通過点」と室井。カベを乗り越えた勢いで頂点まで駆け上がる。

 ◆田島町 会津地方南部の中心地。人口約1万3000人で06年に舘岩村、伊南村、南郷村と合併して南会津町となった。主な産業は農業でトマト、アスパラガスを栽培。町の中を阿賀川(新潟県内では阿賀野川)が流れる。衆院議員・渡部恒三氏の出身地。