高校野球で甲子園の強豪・東北高校(仙台市)は16日、野球部内で暴力行為があったとして、19日から始まる秋季宮城県大会への出場辞退を決めた。日本高野連もこれを了承、来春センバツ大会出場への道が閉ざされた。
五十嵐一弥校長によると、暴行があったのは13日。練習試合後の昼休みに近くの池で釣りをした2年生部員を同学年の部員がグラウンド内で平手で3発殴った。夕方には部室で、殴られた部員が反省していないとして、別の2年生部員が手などで10発程度殴った。
被害に遭った部員は全身打撲で、埼玉県の自宅近くの病院に入院。殴った部員は謹慎し、野球部も活動を見合わせている。被害部員の親が埼玉県警に被害届を出し、宮城県警に移される見通し。
五十嵐校長は「強豪校との対戦を控え、部員間の緊張感が高まっていた」と説明。「断腸の思いだが、東北の高校球界のリーダーとして重く受け止めた」とコメントした。
東北高は2003年夏の全国選手権大会でダルビッシュ有投手(現日本ハム)を擁して準優勝するなど、甲子園に春18度、夏20度出場している強豪。今秋も優勝候補に挙げられていた。