◆秋季高校野球 室蘭支部大会 ▽Aブロック2回戦 北海道栄2―0苫小牧工(12日・苫小牧緑ヶ丘) 室蘭支部Aブロック2回戦で、春の準V・北海道栄が2―0で苫小牧工を撃破した。5回1死満塁で船山竜也主将(2年)が右前へ決勝2点適時打。投げても先発右腕・大坂優斗(1年)とエース左腕・竹内悠司(2年)の4安打完封リレーだ。空知支部では4季連続の甲子園出場を目指す駒大岩見沢が7―0で栗山を下し、代表決定戦に駒を進めた。

 左右2投手が試合の流れを引き寄せた。公式戦初先発の1年生右腕・大坂が5回を4安打無失点。渡辺伸一監督(36)は「低めに落ち着いて投げていた」と力投に相好を崩した。

 先輩も意地を見せた。6回から2番手で登板したエース左腕・竹内は4イニング無安打無失点。「制球重視で投げたのがよかった」直球を見せ球に、鋭いスライダーで絶妙にタイミングを外した。両腕は三塁すら踏ませない完封リレーで勝利を呼び込んだ。

 両腕の力を最大限に引き出したのが、主将の船山捕手だった。「あいつは緊張しやすいので」と、竹内の腕が振れていないと判断するや、自ら腕を振るジェスチャーで緊張をほぐした。春の支部代表決定戦でサヨナラ打を放つなど、ラッキーボーイとして準優勝に貢献。この日も5回1死満塁の好機に決勝の右前2点打を放った。前進守備の二塁手頭上を越える技ありの一打に船山は「どん詰まり」と苦笑いしたが、指揮官は「ワンチャンスをものにできた。何かを持っている」と活躍に目を細めた。

 春の自信を手に臨んだ夏は、まさかの支部初戦敗退。だが、3年生が流した悔し涙が、新チームに豊富な準備期間を与えてくれた。先月上旬には10日間連続のダブルヘッダーなど、秋までに40戦を超える練習試合を組んだ。「試合数をこなしたので1点差の接戦にも耐えうる」と渡辺監督。だからこそ、5回途中まで無得点の緊迫した展開にも動じなかった。

 次は昨秋支部2回戦で苦杯をなめさせられた苫小牧中央戦だ。「あの時は、自分の捕逸で負けた。リベンジしたい」と船山主将。チームスローガン通り「ガムシャラ」に勝ち進む。