◆秋季東北地区高校野球・岩手大会第1日 ▽1回戦 久慈2―5盛岡大付(13日・森山総合公園野球場) 東北6県の先陣を切って、岩手と福島で秋季県大会が開幕した。岩手では夏の甲子園出場の盛岡大付が関口清治新監督(31)のもと、5―2で久慈に快勝。指揮官の県大会初陣を白星で飾った。

 新監督率いる盛岡大付が好発進だ。初回、2点を先制されながらの逆転勝利に関口監督は「ドキドキでした。地区大会では逆転を経験できなかった。2点は重かったけど勝てて良かったです。(勝つのは)難しいですねぇ」とため息をついた。

 新チーム1勝の原動力は先発した左腕・伊東昴大(2年)。初回、2点献上の失態も、それ以降は安定。185センチの長身から投げ下ろす130キロ台後半の直球にスクリュー、スライダーなど多彩な変化球を効果的に織り交ぜた。

 終わってみれば、8回2/3を投げ、被安打3の2失点。奪三振は11を数えた。4回以降、許した走者は8回、四球の1人のみ。久慈打線を手玉にとった。「関口監督として初の県大会? もちろん負けられなかった」とほほ笑んだ。

“関口采配”もキラリと光った。好投の伊東を9回2死の場面で交代。「(今後)欲を出さないためです」と2回戦以降を見据えた。攻撃でも常にエンドランなどを仕掛け、足を絡め、「自分は性格的にしつこい。攻めも、とにかく相手が嫌がるようにしつこく」と逆転勝利につなげた。

 今夏の甲子園に6回目の出場を果たしたが、初勝利はならず。熊谷童夢主将(2年)は「一つ一つ戦って、目標はセンバツ。みんな、関口監督と(前監督の)沢田真一部長を信頼してますから」ときっぱり。“新生・盛岡大付”が甲子園1勝に向け、新たな一歩を踏み出した。