<秋季北海道高校野球・地区予選:札幌丘珠8-0札幌東陵>10日◇札幌麻生

 全道10地区のトップを切って札幌で2代表が決まった。一番乗りとなった札幌丘珠は、監督の逆鱗(げきりん)に触れサインを一切出してもらえない中で札幌東陵と対戦。選手にとっては思わぬ事態となったが、8-0の7回コールドで2年連続2度目の全道を手にした。

 一様に頭を“五厘刈り”にした札幌丘珠が、2年連続で全道進出を決めた。中には地肌が見えるほどそり上げた者も。彼らのこの頭、実は「気合」ではなく「反省」の五厘刈りだった。

 試合前から「監督采配なし」という“逆境”を背負い込んでいた。試合前日、気のゆるみから学校生活に乱れを生じ、金子監督に激怒された。「試合ではノックも打たない、サインも出さない!」。ナインは初めて目が覚め、その日のうちに全員が頭を丸めた。

 この日は村岡僚太主将(2年)を中心に、自分たちでサインを出した。これが意外にほころびなく進み、送りバントも2つ決めた。指揮官は「自分たちで考えることになり逆に良かったのかな。私が何もしない方がうまくいくのかも」と苦笑した。

 練習試合では、負けたらグラウンド50周のペナルティーがルール。ダブルヘッダー連敗なら100周の厳罰だ。罰則によって強くなったチームは、公式戦のペナルティーすら実にしてみせた。村岡主将は「次は監督も試合に参加してくれるので本来の力が出せる。まずは初戦突破を」と目を輝かせた。

 [2008年9月11日10時24分 紙面から]