第61回秋季高校野球岩手大会(9月13日開幕)の組み合わせ抽選会が10日、岩手県盛岡市の盛岡工で行われた。
2006(平成18)年と今春のセンバツ甲子園に、いずれも希望枠で出場した一関学院は、2年連続3度目の夢舞台に照準。来春からの希望枠撤廃など“問題外”とばかり、岩手大会と東北大会のダブル優勝を目指す。
一関二の菅原浩樹主将(2年)が、12日の開会式(花巻球場)で選手宣誓を行う。
“枠”がなければ勝ち進めばいい。一関学院が東北代表でのセンバツ甲子園出場を見据えた。
「昨年は1度も勝てませんでした。今年は県と東北大会で優勝して、甲子園に行きたいです」
吉家勇希主将(2年)が、口元を真一文字に引き締めた。“勝てませんでした”とは、地区予選から東北大会までの戦いぶりを指している。
昨秋の地区予選は、敗者復活トーナメントで勝ち上がった末の岩手大会出場だった。岩手大会は決勝で盛岡四に負けて準優勝。県の上位3校が出場する東北大会では、準決勝で聖光学院(福島)に0-1で惜敗した。
だが、今年1月25日の選考委員会後、2006(平成18)年と同じ希望枠によるセンバツ甲子園出場の吉報を得た。東北大会3試合で、失点わずか3の安定した守備力を評価された。
その希望枠は、来春から撤廃される。背番号「12」の控え選手で、今春に甲子園の土を踏んだ吉家主将は「緊張したというよりも楽しめました」と夢舞台を堪能。出場機会に恵まれなかったため、今度はレギュラーとしての活躍を夢見ている。
今夏は岩手大会3回戦で、盛岡大付に延長十一回1-2で敗退した。一関学院の新チームは、休みなしで始動。ランナーを想定したケースノックを1日約3時間行うなど、必死に弱点を補っている。
最上級生となった“3本の矢”菊地翔太、飯田翔、阿部航の3投手に加え、菊池拓也(2年)と飯塚将大(2年)の2投手が台頭。吉家主将は「ピッチャーはどこにも負けない自信があります」と戦力アップを感じ取っている。
13日の初戦では、福岡高浄法寺と対戦する。「次は守備以外で、何かひとつ残したいです」(吉家主将)。来春のセンバツ甲子園出場が確実視されるのは、東北大会の上位2校。一関学院は“希望”を胸に秘め、今秋の公式戦でみちのくの頂点を狙う。