◆秋季高校野球 札幌支部大会 ▽Dブロック代表決定戦 札幌南2―10北海学園札幌(10日・札幌麻生) 小樽、名寄支部も開幕。札幌支部Dブロック代表決定戦では、北海学園札幌が10―2の7回コールドで札幌南を下し、昨夏の南北海道大会4強以来、4季ぶりの全道切符。先発した191センチの長身右腕・鍵政(かぎまさ)祥太(2年)が粘りの2失点投球。正捕手の負傷で大会直前にメンバー入りした宮口太介(1年)の好リードも光った。

 背番号10が代表決定戦のマウンドに立った。191センチの長身から投げおろす鍵政の直球は威力十分。10安打されながらも要所で踏ん張り7回2失点。「ボールが高めにいってしまった」と反省したが、北海学園札幌の佐藤元幸監督(37)は「ヒットは打たれるが、点は取られない。彼本来のピッチングでした」と合格点を与えた。

 指揮官が「エースの明石(暁)よりも制球がいいので」と、負けられない一戦で先発に指名し、期待に応えた。打線も13安打10点と強力援護した。

 尊敬する投手はダルビッシュ(日本ハム)。身長は5センチ及ばないが、投球フォームの連続写真が掲載された技術本を熟読する。「上半身の使い方が参考になる」と登板した試合は録画し、チェックを欠かさない。最速は131キロながら、あこがれに少しでも近づくため「全道まで徹底的に走り込んで140キロを出したい」と向上心を燃やした。

 1年生捕手・宮口の好リードも光った。正捕手だった斉藤秀之(1年)が先月下旬の練習試合で右鎖骨を骨折。急きょメンバー入りした。「2巡目、3巡目と自分なりに配球を考えた。けがをした斉藤のためにも一生懸命プレーしたい」。打っても支部4試合で13打数6安打の大当たりで勢いをもたらした。

 昨夏に南大会4強入りして以来、4季ぶりの全道大会出場。1日早い誕生日プレゼントをもらった佐藤監督は「主軸の斉藤が抜けたが、代わりに入った宮口がラッキーボーイになった。奇跡のような支部予選だった。みんながカバーし合ってくれた」と感無量だった。次の目標は初のセンバツ切符。秋の頂点へ照準をピタリと合わせた。