日本高等学校野球連盟の次期会長に、早大元総長で、昨年の特待生問題で有識者会議のメンバーを務めた奥島孝康氏(69=早大大学院法務研究科教授)が就任することになった。11月28日の評議員会で正式に決定する。現会長の脇村春夫氏(76)は2002年11月の就任から6年での退任となる。

 第6代会長となる奥島氏は昨年、15人で構成された高校生特待生問題有識者会議のメンバーを務め、専門でもある法的見地を含め、幅広い知識から特待生のあり方について提言した。教育界に身を置き、さらに特待生問題で一役買ったことから、今回の人選につながった。

 奥島氏は高野連会長に就任した後も東京にとどまり、職務に当たる。会長が日本高野連がある関西から離れて住む初めてのケースとなるため、現在、支援態勢を敷くべく準備が進められている。

 脇村会長は02年11月に牧野直隆前会長(故人)の後任として就任。昨年5月に再任され、現在3期目の職に就いている。会長の任期は2年。本来ならば来年5月に改選となるが、就任当初から自らの任期について「3期6年」と話していることから、11月28日の評議員会が区切りとなり、任期満了での退任となる。

 プロ野球の裏金問題に端を発した特待生問題での不手際も指摘されたが、関係者は「今回の退任とは無関係」と話しており、引責が理由ではない。

 奥島新会長には、一定の基準を設けた特待生問題の整備、現在進められている学生野球憲章見直しの推進といった課題が待つ。さらにIBAF国際大会への対応や、選手権100回大会の大きな節目に向けてのかじ取りも期待される。

 ◆奥島 孝康(おくしま・たかやす)1939年(昭14)4月16日、愛媛県生まれの69歳。早大第一法学部、早大大学院法学研究科出身。法学博士。専門は会社法。主な研究テーマにコーポレント・ガバナンス、株式会社の理論構造、フランス会社立法史がある。94年11月から02年11月まで、早大の第14代総長を務める。07年に高校生特待生問題で設置された有識者会議のメンバー。現在、早大大学院法務研究科教授。