旭川南が旭川工に3―2と逆転勝ちし、07年夏以来4季ぶりの支部突破に弾みをつけた。1点を追う6回2死から2安打と失策絡みで逆転に成功。スタメンに1年生7人の若いチームの中、7安打2失点と力投した1年生エース長谷川健太は「逃げたら打たれる。攻めれば打ち損じてくれると強気でいった」と充実感をにじませた。

 期待の右腕だ。日本ハム入りした07年エース左腕の浅沼寿紀とタイプは全く違うが「ピッチャーセンスは相当のものがある」と小池啓之監督(56)。夏は学校の外周1・9キロ×6周に坂道ダッシュなどの徹底的な走りこみに加え、約30試合の練習試合でほぼ全試合に登板。練習と経験を重ね、1年秋に背番号1を背負うのは浅沼と同じだ。

 「まだ背番号1は重い。早く似合うようになりたい」と長谷川は話すが、小池監督から常に言われている“逃げない”を肝に銘じ、磨きをかけてきた内角球が要所で決まった。「あれだけ投げられれば十分。将来大きく育った時、きょうの投球が分岐点になるはず」と小池監督は期待を込めた。

 女房役の水元源主将(2年)も「長谷川はしっかり投げてくれた」と笑顔。旭川工撃破のこの勢いを無駄にはできない。長谷川は「全道に行きたい」と激戦の支部突破を誓った。