【横浜4-9大阪桐蔭】相手は2年前の初戦で敗れ、春夏連覇を絶たれた大阪桐蔭。しかも8月17日は13年前、当時エースで4番だった丹波慎也さんが急性心不全で亡くなった日だった。横浜には負けられない理由がそろっていた。ただ現実は厳しかった。鋭い打球が次々と外野に運ばれていく。4―9。「完敗ですね」と渡辺監督が潔く総括した。

 5回に痛烈な打球を二塁手の松本が逆シングルでさばき、併殺に仕留めると場内がどよめいた。打ちあぐんでも足で揺さぶり、4度出塁した先頭打者はすべて得点につなげた。力の差が顕著だった中で無失策の堅守、ミスに付け込むすきのない走塁、正確なバントと持ち味はすべて出せた。

 10年前の再現はならなかった。渡辺監督は「松坂の幻影を引きずって皆さんの期待は大きかったけど、そんなチームじゃない。ここまで来られたのは練習の成果」と柔らかな笑顔でナインをたたえた。小川健は「主将になって眠れない日々があったけど、みんなの支えで乗り越えられた。日本一になって恩返ししたかった」と言うと涙が止まらなかった。

[ 2008年08月17日 18:32 ]