◇水戸工は古河三に逆転勝ち
 第90回全国高校野球選手権記念茨城大会(県高野連、朝日新聞社主催)は7日、水戸市民球場など4球場で1回戦8試合があった。注目の速球派右腕・石崎剛投手を擁する三和は、多賀に延長で敗れ、初戦で姿を消した。水戸工は古河三に逆転勝ちした。

 日立市民と土浦市営の両球場で予定されていた4試合は雨で8日に順延となった。8日は水戸市民球場など6球場で、1回戦12試合が予定されている。

 【水戸市民】

 ▽1回戦(第1試合)

水戸工 002200002=6

古河三 100000000=1

 (水)穴沢-川島

 (古)花上、吉田、古沢-鴨目

▽二塁打 柳田(古)

 ▽同(第2試合)

笠間  000000000=0

水戸一 30300000×=6

 (笠)日座、市毛-武田

 (水)小松崎、加藤-早川

▽三塁打 高橋(水)

▽二塁打 栗田(水)

 【ひたちなか市民】

 ▽1回戦(第1試合)

多賀 0000100001=2

三和 0000100000=1

 (延長十回)

 (多)水野、佐川-菊地

 (三)石崎剛-岩田拓

▽二塁打 会沢(多)岩田拓、石崎剛(三)

 ◇奪三振は9止まり
 〇…大会屈指の最速145キロの剛腕・三和の石崎剛投手(3年)が姿を消した。同点で迎えた延長十回、1死満塁のピンチ。130球目の直球を中前に運ばれ勝ち越し点を奪われた。立ち上がり、先頭打者を見逃しの三振に取ったが、三振は9個止まり。試合前の雨で足場が悪かったこともあり、調子に乗れず五回に先制された。その裏、自ら適時二塁打を放って同点に追いついたが、最後まで援護がなかった。金井光信監督は「直球が走らなかった。もっと投げさせたかった」と話した。

 ▽同(第2試合)

鹿島   2000000=2

波崎柳川 0300024=9

 (七回コールド)

 (鹿)細田、吉崎、久保、仲沢-神長駿、宮川

 (波)藤代-秋葉

▽三塁打 神長駿(鹿)清水(波)

▽二塁打 内田(鹿)藤代、田谷、伊橋(波)

 【県営】

 ▽1回戦(第1試合)

水海道二

  020000000=2

  000000000=0

東海

 (水)飯海-石山

 (東)川又-立原

▽二塁打 飯海(水)関(東)

 ▽同(第2試合)

取手松陽

  002035000=10

  001000300=4

小瀬

 (取)渡辺、染谷-宮崎

 (小)梶、石川、梶-笠井

▽三塁打 三宅(取)梶(小)

▽二塁打 菊地(取)梶(小)

 【笠間市民】

 ▽1回戦(第1試合)

鬼怒商

  300200000=5

  00213020×=8

岩瀬日大

 (鬼)粟野、広瀬-高野

 (岩)橋本-杉山、広田

▽三塁打 中山(鬼)

▽二塁打 高野、粟野、中山(鬼)清水(岩)

 ▽同(第2試合)

常北 00002=2

明野 4873×=22

 (五回コールド)

 (常)関根、岩瀬、関根-黒沢

 (明)大林、山野、清水、佐藤、栗島、佐藤-茂木

▽三塁打 江畠(常)山口、関(明)

▽二塁打 恩蔵(常)重谷、関、前田、中山信、中山一(明)

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 ■この一球に

 ◇無失点で投げ抜き拳握る--笠間・市毛稔裕選手(3年)
 6点リードされた六回にマウンドに上がった。コールドがちらついたが「打たせて取ればいい」と開き直って3回を零封した。走者を出したが要所でスライダーが決まった。

 野球に情熱がわかなくなって2月に一度部を離れた。翌月、入院していた父久雄さんが56歳で亡くなった。「退院したら野球を続けるよう説得する」(久雄さん)と、病床で繰り返し話していたことを母すみ江さん(53)から聞いた。「父の負担になっていたのかもしれない」。数日後、部に戻った。

 復帰しても頭は丸めなかった。前以上に野球を好きにはなれなかった。ただ、父や母のためにという思いが強かった。それでも、無失点で八回まで投げきって満足そうに拳を握った。

 「戻ってきてよかった。父も見てくれていたと思う」。晴れやかな表情だった。

毎日新聞 2008年7月8日12時1分