2008.7.8 02:58
 第90回全国高校野球選手権県大会は7日、雨天により県営敷島、伊勢崎、高崎城南の各球場の試合が8日に順延となり、桐生で2回戦2試合が行われた。2試合とも延長にもつれこむ白熱した投手戦が繰り広げられ、太田工は1-1で迎えた十回表、榊原の右前適時打などで決勝点を挙げ、富岡に勝利。太田工の先発吉田、富岡の先発高田はともに完投した。藤岡北は延長十一回裏、横尾が二死二塁からサヨナラ中前適時打を放ち、十一回を投げ切った荒木が生還。劇的な勝利を飾った。
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 ◎雨のなか懸命の演奏 富岡の吹奏楽部19人は、小雨が振り続ける中、雨で楽器がぬれないように、タオルなどを巻いて演奏した。

 クラリネットなど水に弱い楽器の奏者は急遽(きゅうきょ)、太鼓を扱うなど、雨の影響でドタバタ対応を余儀なくされた。それでも、富岡が六回裏、初得点を奪い1-1の同点にすると、懸命の演奏でナインを鼓舞した。

 部長の今井裕一朗君(3年)は「雨だったけど、グラウンドから伝わる熱気のおかげで、しっかり演奏できた」と話していた。

 ◎大旗ずっしり“完投” 前橋南のスタンドでは、野球部員の清水雅俊君(3年)が1人で同校の校章が入った大旗を持ち続けた。

 縦3メートル、横4メートルある大旗は、雨を吸い込んだため、いつもより重量が増していた。五回終了後、別の部員と交代するはずだったが、「中途半端に代わるより自分で最後までやりたい」と、意地を貫き通した。

 試合は奮闘むなしく、十一回裏にサヨナラ負け。それでも、「選手は自分の分も頑張ってくれた。『ありがとう』と言いたい」と、最後まで弱音を口にしなかった。