産経新聞(07月07日03時23分)

 試合終了の瞬間、十回を1人で投げ抜いた上野学園のエース、佐藤勘太投手は仲間とグローブを合わせ、喜びを爆発させた。「苦しい試合だった」と、額の汗をぬぐう。
 都営駒沢球場で行われた東東京大会1回戦。女子校だった同校に昨年の共学化で野球部が創部。初の公式戦を、目黒を相手に6-5の逆転劇で制した。
 グラウンドがなく、週4日は埼玉県三郷市のグラウンドを借り、遠征。上野公園を走ったり、15階建ての校舎の階段を昇降するなど、工夫を重ねてきた。
 「大変な試合だったが、よくやってくれた」と山崎宏監督。鈴木隆太主将は「みんな緊張でガチガチだったけど、創部以来、最も一つにまとまった」と満面の笑みで話した