◇小倉工も初戦飾る
5日開幕した第90回全国高校野球選手権記念大会の福岡北部・南部大会。中央区のヤフードームであった開会式では、苅田工の大上巧貴主将が「支えてくれた多くの方に感謝し戦う」と宣誓。3週間にわたる熱戦の火ぶたを切った。
開会式では昨冬の全国高校ラグビー大会で優勝した東福岡ラグビー部3年、上田竜太郎副主将が「楽しんでプレーし、輝く最高の夏にしてください」と激励の言葉を贈った。
続いて南北各1試合ずつ開幕戦があった。第1試合では小倉工が八回に下位打線が爆発し4点を挙げて突き放した。嘉穂は九回に2点を返し粘りを見せたが及ばなかった。
第2試合は九産大九州が九回2死一塁から劇的なサヨナラ逆転本塁打で、シードの三池工を下した。二回途中からリリーフした油布投手が10奪三振の力投で劇的勝利をお膳立てした。
◆南部大会
▽1回戦
三池工
000030000=3
200000002=4
九産大九州
(三)本多、山田-増山
(九)仲西、油布-森崎
▽本塁打 桐明(九)
▽三塁打 内野2(三)樋口智(九)
▽二塁打 桐明(九)
◆北部大会
▽1回戦
嘉穂
000002002=4
30001004×=8
小倉工
(嘉)福山和、栗崎-清田
(小)藤高、清水-阿部
▽二塁打 熊谷(嘉)林、岩下(小)
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■青春譜
◇エースと4番、1球の明暗
それぞれのチームを引っ張るエースと4番打者。たった1球で明暗が分かれた。
九回裏2死一塁。3-2と1点リードして残りアウト一つまでこぎつけた三池工のマウンドには四回からリリーフした背番号1、山田泰士朗投手(3年)。「絶対に甘い球は投げない」。そう念じて捕手のサイン通り投じた2球目はスライダーだった。対する打席には前の打席で三振を喫して天を仰いだ4番・桐明真路選手(同)。「本塁打だけを狙っていた」。振りぬいた打球は左翼席に届いた。
「(コースが)甘かった。みんなに謝りたい」。山田投手は目を真っ赤に腫らし言葉少な。一方、ナインに代わる代わる抱きかかえられた桐明選手は「この試合はこの試合。次に切り替える」と気を引き締めていた。
毎日新聞 2008年7月6日(6日15時1分)