◇きょう10球場で1回戦27試合
第90回全国高校野球選手権記念静岡大会(県高野連、朝日新聞社主催)が5日開幕した。静岡市駿河区の草薙球場で開会式が行われ、昨年優勝の常葉菊川を先頭に119校の選手が行進した。
選手宣誓では日大三島の芦川翼主将が「かけがえのない球友と出場できる喜びを胸に、ビー・ポジティブ・オールウェイズ(いつも前向きに)の精神で夢の舞台、甲子園に向かって楽しく熱い戦いをすることを誓います」と力強く宣言。
始球式では、藤枝東野球部唯一の女子部員の2年生、渡辺光里さん(16)らが投球。渡辺さんは「直球を投げたが外れてしまって悔しい。だけどたった1球でも貴重な体験になった」とうれしそうに話した。
開幕戦は、静清工が静岡東に本塁打2本を含む8安打を浴びせ、9-0で七回コールド勝ちを収めた。大会2日目の6日は県内10球場で1回戦27試合が行われる予定。
▽1回戦
【草薙球場】
静清工
1022130=9
0000000=0
静岡東
(七回コールド)
(清)五藤-新井
(東)太田、海野、広瀬-杉山
▽本塁打 五藤、尾崎(清)
▽二塁打 尾崎、五藤(清)吉川(東)
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■白線の中から
◇初心を思い出し楽しんだ--静岡東・3年、片山叔優中堅手
9対0とリードされて迎えた六回裏1死での打席。コールド負けが頭をよぎった。3年間の思いを込めて無我夢中で思いっきりバットを振ったが、高校生活最後の打席はレフトフライ。ベンチに戻る時、やりきれない悔しさがこみ上げた。
東海大翔洋中時代、全日本少年軟式野球大会で準優勝を経験。強豪校での強い野球に明け暮れた。だが、高校入学前に自分を見つめ直した時、勝つだけの野球じゃなく、楽しい野球が自分に合うことに気づいた。
そんな時、静岡東の野球を楽しむというチームカラーを知った。「ここでやってみたい」。入学すると、試合中でも声を掛け合い笑いながら野球をする環境があった。
しかし大会前になって、仲間に「最近顔がこわばっている」と言われた。最後の夏の重圧で、いつのまにか笑顔が消えていた。初心を思い出し、「楽しもう」と開幕戦に臨んだ。「仲間と監督の期待に少しは応えられたと思う」。涙ではらした目を輝かせ、それでも笑顔で話した。【大西量】
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★試合結果の問い合わせは熱戦ホットライン(054・254・3351)まで。試合日の午前10時~午後6時。
毎日新聞 2008年7月6日(6日13時1分)