◇春日井西が再試合制す
 第90回全国高校野球選手権記念東・西愛知大会(県高野連、朝日新聞社主催)は5日、10球場で1回戦29試合を行った。名東と春日井西の再試合は春日井西が名東を降し、2回戦に駒を進めた。名門の時習館は一色に16点差でコールド勝ち。一方、小牧と旭丘の熱戦は延長十五回までもつれ込んだが決着がつかず、引き分け再試合となった。6日は11球場で1回戦23試合と2回戦9試合がある。

 ◆東大会

 ▽1回戦

 ○…阿久比球場

三好 1220221=10

衣台 0000000=0

 (七回コールド)

 (三)山内-後藤

 (衣)中島-伊藤

▽二塁打 後藤2、平野(三)

安城学園 2010401=8

刈谷北  217051×=16

 (七回コールド)

 (安)中川、野中、馬場-大西

 (刈)岡部、荒木、渡辺-榊原

▽本塁打 酒井(刈)

▽三塁打 岡部(刈)

▽二塁打 古澤、馬場(安)榊原、岡部、荒木(刈)

豊田  000204013=10

岡崎西 000001000=1

 (豊)梶田、鈴木-菊池

 (岡)岡田、高橋俊-志賀

▽三塁打 岡田(岡)

▽二塁打 菊池(豊)

 ▽1回戦

 ○…刈谷球場

豊橋工 000003000=3

豊田西 14110000×=7

 (橋)竹本-宇佐美

 (田)藤村、大村、黒川-小笠原

▽三塁打 近藤(田)

▽二塁打 大森、安藤(田)

横須賀 000000000=0

桜丘  01010400×=6

 (横)福谷-奥村

 (桜)中川-伊東

▽本塁打 松下(桜)

▽二塁打 大木2(桜)、鳥養(横)

豊橋西 000000020=2

鶴城丘 00111002×=5

 (豊)小原-山田

 (鶴)濱谷-稲垣

▽三塁打 岡田寛(鶴)

▽二塁打 山田、山本純(豊)、鈴木(鶴)

 ▽1回戦

 ○…豊田球場

碧南工 020020100=5

岡崎北 10201102×=7

 (碧)神谷友、片山、古久根-金原慎

 (岡)佐々木-小林

▽本塁打 圓子(碧)、小林(岡)

▽三塁打 香村(岡)

▽二塁打 香村(岡)

半田農 00000=0

福江  00433=10

 (五回コールド)

 (半)原間井、野田-阿知波

 (福)村瀬-小久保宏

▽三塁打 中村、伊藤(福)

加茂丘

  000000000=0

  00501000×=6

知多翔洋

 (加)倉田智-東出

 (知)竹内-松田

▽三塁打 尾上(知)

▽二塁打 加藤(知)

 ◇無安打無得点
 ○…知多翔洋の主戦・竹内隆投手がノーヒット・ノーランを達成し、単独チームとしての夏の大会初勝利に花を添えた。出した走者は四球と失策の2人だけで「力を抜いてストライクを取れたのが良かった」。同校は05年に知多と知多東が統合してできたが野球部は別々に大会に出場。昨年から知多翔洋として夏の大会に出ている。竹内投手は「みんなで校歌を歌うと決めていたので記録よりチームの勝利がうれしい」。

 ▽1回戦

 ○…岡崎球場

知立東 011000200=4

幸田  100100000=2

 (知)正木-鈴木

 (幸)小西正-山本

▽二塁打 山本(幸)

碧南 020002103=8

常滑 000002000=2

 (碧)石川恭-榊原大

 (常)森田-水谷

▽三塁打 川井(常)

▽二塁打 鳥谷(常)

 ▽1回戦

○…豊橋市民球場

豊野 002000000=2

蒲郡 01042010×=8

 (豊)又野、松岡、国保、杉山-真柄

 (蒲)稲垣-請園

▽三塁打 古藤(蒲)

▽二塁打 杉山(豊)

時習館 61450=16

一色  00000=0

 (五回コールド)

 (時)柳瀬、藤原-木藤

 (一)中村、高須智-稲垣

▽二塁打 今泉2、木藤、弘中、平田、河辺(時)

阿久比

  000000310=4

  03300011×=8

豊田高専

 (阿)浜田、坂野-広瀬

 (豊)佐藤天-青木

▽本塁打 佐藤健(豊)

▽三塁打 橋本、青木(豊)藤嶋、広瀬(阿)

▽二塁打 青木2(豊)開発、橋本(阿)

 ◆西大会

 ▽1回戦

 ○…熱田球場

春日井商 1010001=3

小牧南  1005004=10

 (七回コールド)

 (春)田渕、石原、林信-梅田

 (小)竹巻-桑原

▽三塁打 林信、林晃(春)森(小)

▽二累打 林信(春)桑原、稲沢、宇佐美(小)

名古屋大付 561510=27

南陽    0000 0=0

 (五回コールド)

 (名)多田、尾藤-横田、杉山

 (南)中別府、犬飼-滝沢

▽本塁打 二本松(名)

▽三塁打 二本松、横田2(名)

名東

  001000021=4

  00000005×=5

春日井西

 (名)大塚-小野

 (春)永田-太田

▽二塁打 加藤、小野、萩森(名)伊藤、大野(春)

 ▽1回戦

 ○…小牧球場

稲沢  00000=0

瀬戸北 13024=10

 (五回コールド)

 (稲)小川-牛田

 (瀬)長谷川拓、杉山-臼井

▽三塁打 細川2、長谷川拓、臼井、長谷川直(瀬)

▽二塁打 岩島、杉山、石原、長谷川直(瀬)

尾西 0000010=1

桜台 0104012=8

 (七回コールド)

 (尾)桑原、大休寺-杉山

 (桜)石塚、渡辺、近藤-杉山

▽本塁打 杉山(尾)

▽三塁打 野倉(桜)

▽二塁打 片山、高木、野倉、山口(桜)君島(尾)

 ◇何とかしたかった
 ○…チーム唯一の得点となる本塁打を放った尾西の4番・杉山英之捕手は「最近で一番の当たりだった。本来は5番だけど今日は4番。何とかしてやろうと思った」と振り返った。初戦敗退に「捕手としては投手を助けられなかった。後輩には自分たちを超えてほしい」と話した。

春日井

  000002000=2

  12001030×=7

尾関学園

 (春)吉田-丹羽

 (尾)早川-中野

▽本塁打 余語(尾)

▽二塁打 伊東、余語、芳賀(尾)田辺(春)

 ▽1回戦

 ○…春日井球場

瀬戸窯 000000=0

弥富  104401=10

 (六回コールド)

 (瀬)田島、中田-大橋

 (弥)日々、梶野-本部

▽三塁打 伊藤和、馬渕、世古口(弥)

▽二塁打 伊藤卓、井上(弥)

 ◇緊張の小6エース
 ○…春日井球場で始球式のマウンドに上がった春日井市立上条小6年、吉田圭佑君(11)は「緊張しました」と顔を紅潮させた。少年野球・上条スポーツ団のエースで、県大会で優勝、東海大会で準優勝し、8月に札幌市で開く全国大会への出場が決まっている。「将来はダルビッシュ選手(日本ハム)のようになりたい」と目を輝かせた。

新川  204030000=9

名市工 201000000=3

 (新)戸嶋-大久保

 (名)武山、藤岡-西川

▽三塁打 大久保、戸嶋(新)

▽二塁打 近藤2(新)

春日井工

  200000100=3

  20020011×=6

 (春)清水、高橋-小林祐

 (滝)井中、武本-近藤裕

▽三塁打 伊藤(滝)

▽二塁打 奥(春)近藤裕、尾関(滝)

 ▽1回戦

 ○…一宮球場

緑丘商

  100100000=2

  10000200×=3

名経大市邨

 (緑)道祖田-南

 (名)山田-花妻

▽三塁打 小橋(名)南(緑)

▽二塁打 小橋、酒井(名)佐々(緑)

名古屋大谷 2000012=5

愛知    0001812=12

 (七回コールド)

 (名)田中将-山田、伊東

 (愛)柴田、伊藤敬-中島

▽三塁打 中村(名)長谷川(愛)

▽二塁打 田中将2、島田2、(名)安藤、白谷2、矢沢、河野(愛)

中村 0000000=0

菊華 700001×=8

 (七回コールド)

 (中)中島、上野-嶋本

 (菊)諸岡-張本優大

▽本塁打 諸岡(菊)

▽二塁打 坂田(菊)

 ▽1回戦

 ○…津島球場

小牧 000011000000000=2

旭丘 100001000000000=2

 (延長十五回引き分け再試合)

 (小)西川-池田

 (旭)加藤-山口

▽三塁打 鵜飼(旭)

▽二塁打 西川、洲鎌、若木(小)山口(旭)

西陵 030001000=4

犬山 80000001×=9

 (西)大海-田中

 (犬)後藤-宮田

▽三塁打 松尾、五利(犬)

▽二塁打 加賀、大海(西)千田、榊原(犬)

佐織工 203214=12

守山  000000=0

 (六回コールド)

 (佐)祖父江-佐橋

 (守)栗本-桜井

▽三塁打 佐橋(佐)

▽二塁打 森下、江川、櫛田(佐)

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 ■熱球譜

 ◇部員不足を乗り越え--仲純矢主将=南陽(3年)
 「よくやった!」。スタンドからの声と拍手を、最後の打者として一塁に向かって足を引きずりながら聞いた。短かった高校野球の終わりを告げる拍手。「もっと野球をやりたかった。せめて1点を返したかった」。悔しさがこみ上げた。

 ほぼ2年ぶりの公式戦だった。9人そろったのは5人の新入生が入部した今年4月。それまでは部員不足で練習もままならず、昨夏の大会は無念のうちに参加を見送った。1年生は野球経験がないばかりか運動の初心者も多く、練習が野球らしくなったのは6月に入ってから。それでも「野球がやれる」との喜びが苦労に勝った。

 五回表の守備。内野ゴロを一塁に送球した後、グラウンドに倒れこんだ。両足がけいれんしていたが交代はいない。30分間の中断中、医務室で監督に「みんなは続けたいと言っている。お前次第だ」と言われた。「絶対にやります」。考えるよりも早く答えた。練習でも試合でも、どんなにつらくても「野球をやめる」という選択肢はなかった。

 後藤俊大選手(1年)が死球を受け、最後の打席を回してくれた。「この後どうなってもいい。足は気にせず全力で行こう」。だが思い切り振った打球は三塁へのゴロ。一塁に向かったが、走ることはできなかった。

 多くの苦難を乗り越えてつかんだ1ゲーム。涙はない。体を張って示した「何があってもあきらめないで」という後輩へのメッセージは受け取ってもらえたと信じている。

毎日新聞 2008年7月6日(6日13時1分)