◇初戦、茨城東コールド勝ち
 第90回全国高校野球記念茨城大会(県高野連、朝日新聞社主催)が5日、水戸市民球場(水戸市見川町)で開幕した。昨年と同じ106校が、8月2日から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれる全国大会への出場権をかけて熱戦を繰り広げる。開会式の後、1回戦1試合があり、茨城東が大洗に13-0の五回コールド勝ちを収めた。6日は水戸市民など6球場で1回戦17試合が予定されている。

 午前9時、夏の日差しが照りつける中を、大洗高マーチングバンド部の演奏に合わせて入場行進が始まった。昨年優勝の常総学院を先頭に、初出場の水戸平成学園など、各校のプラカードを掲げた水戸女子高の生徒たちの先導で、選手たちは汗を光らせながら足並みをそろえた。

 また監督不在だった常磐大高は、須藤雅史コーチを監督とすることを5日県高野連に届け出た。

 【水戸市民】

 ▽1回戦

茨城東 10246=13

大洗  00000=0

 (五回コールド)

 (茨)鬼沢、川崎、川野辺穣-藤本

 (大)佐藤、関、伊東、関-根崎

▽本塁打 西埜(茨)

▽三塁打 菅谷、村田(茨)

▽二塁打 菅谷、川野辺穣(茨)

 ◇晴れやかに宣誓--日立商・鈴木主将
 「美しい茨城の大地で、正々堂々最後まであきらめないでプレーすることを誓います」。日立商の鈴木憲吾主将(3年)は、ハッキリした口調で堂々と宣誓をした。

 約1万5000人の観衆を前にしても「あまり気にならなかった」。練習や試験勉強の合間を縫って完成させた宣誓文。毎日練習後に繰り返し声に出し、校内の全校集会で全校生徒を前にリハーサルもした。「あっちの方がよっぽど緊張した」と、晴れやかな表情で笑った。

 「瞬間瞬間に全力で挑む」。宣誓に盛り込んだこの言葉通りベストを尽くすことが、これまで支えてくれた周囲への感謝になると信じて、8日の土浦一との初戦に臨む。

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 ■この一球に

 ◇笑顔絶やさず、鼓舞し続ける--大洗・1年、根崎高志捕手
 0-7で迎えた五回表1死一塁。根崎高志捕手(1年)はすかさずマウンドへ駆け寄った。この回に登板した伊東黎投手(3年)が、2人目の打者に中前安打を許した直後だった。「少し球が浮いてる。楽しんでいこう」

 3年生3人と1年生7人の部員の半数は野球初心者。その中で、小学2年から野球を始め、中学時代は関東大会にも出場した経験があるチームの4番。

 「ムードが大事」。盗塁を許し失点を重ねても、ベンチへ引き揚げてくると、笑顔。仲間を鼓舞し続けた。

 「3年生に勝ってほしい」。試合の2日前そう漏らした。部員が2人だけの時期も練習を続け、部を守ってきた3年生の存在感を理解していた。

 試合後、3年生とともに大粒の涙をこぼしていた。

毎日新聞 2008年7月6日(6日12時2分)