2008.7.5 03:00
県大会開幕で、グラウンドの調整に追われるのが、県内の水戸、日立、土浦など5市の計6球場を管理するグラウンドキーパー。高校球児の“縁の下の力持ち”は、今夏も大会を盛り上げるため、熟練の技を披露する。
土浦市民球場のグラウンドを整備する橋場修一さん(44)=牛久市牛久町=は「プレーボール開始のサイレンが鳴ると、ホッとする」という。
昨年12月、文部科学省所管の「体育施設管理士」の資格を取得した。特に気を使うのは内野のコンディションで、水たまりを確認すると、スポンジなどで吸い上げ、砂をまく作業が待っている。
橋場さんは「あまり内野が乾いている状態だとかなりの散水が必要。一番良いのは、プレーに差し支えない程度の雨が降ってくれること」と本音を漏らす。
内野のデコボコは、トラクターなどで修正。土の硬軟や細かい点は手作業となる。
同僚の佐藤輝和さん(30)=土浦市小山崎=は「グラウンドキーパーに求められるのは、常日ごろからいかに水たまりを少なくするか。8年前にこの球場の整備を担当したころと比べ、土のコンディションは数段よくなったと思う」という。
同球場の整備は民間業者に委託しており、2人が所属する「アサクラスポーツ」の浅倉澄樹社長は「グラウンドキーパーは、メジャーでは『DIAMOND DOCTORING』(ダイヤモンドの医者)といわれ、球場管理の枠を超えて試合を左右するほどの大きな役割がある。高校野球の場合、球児たちがいかに伸びのびとプレーできるようにするのかが役目」と指摘する。
大会は、真夏の炎天下でのスコアボード係、場内アナウンス係など多くの関係者と高校野球ファンに支えられ、ドラマが展開される。