第90回全国高校野球選手権鹿児島大会は2日、鹿児島市の県立鴨池、鴨池市民両球場で1回戦3試

合と2回戦4試合があった。同市の最高気温は今年最高の33・1度を記録。今春センバツ出場の鹿児

島工が鶴翔に逆転勝ちするなど熱戦を繰り広げた。

 先制を許した鹿児島工は四回2死から内村投手が同点適時打。田代、石神両選手も続いて逆転に成功

、コールドで鶴翔を降した。ラ・サールは同点の七回、捕逸の間に本塁を陥れ勝ち越し、継投で逃げ切

った。国分中央は2点スクイズで同点に追いついたが一歩及ばなかった。南大隅・川辺、指宿・川崎大

両投手による投手戦は、指宿が八回に川崎優選手の右前打で試合を決めた。

 4連打で4点先取の与論は、池田投手が伊佐農林打線を1安打に抑えてコールド勝ち。今大会初の延

長戦は、最終回に追いついた有明が十回、山王選手の右前適時打で、入来商・川薩清修館にサヨナラ勝

ち。鹿屋工は土壇場の九回2死、徳永選手が適時二塁打で同点とし、十回に内倉翼選手がサヨナラ打。

松陽は打者一巡の猛攻で得たリードを守りきれなかった。序盤に得点を重ねた鹿屋農が、終盤にも和田

投手の適時二塁打などで突き放した。鹿児島高専は11安打を放つも、拙攻が響いて涙をのんだ。

 ◇南北600キロ対決
 ○…県北の伊佐農林と戦った県最南端の与論。20時間の船旅を経て、1日朝に鹿児島市入りした与

論ナイン。島内に対戦相手がなく、5月の連休の沖縄遠征などで年間10試合ほど実戦経験を積む。遠

征費の負担は大きいが、大田栄樹主将の母よしえさん(48)は「お金は自転車操業で何とかなる。一

生に一度。気にせず勝ち進んで」。家族らの支えを得ながら、鹿児島ならではの「南北600キロ対決

」をコールドで制し、与論の夏が始まった。

 ◇「教え子」勝ち安ど
 ○…「ナイスプレーだ」。バックネット裏から指宿ナインを鼓舞する。社会人野球「鹿児島ホワイト

ウェーブ」のエース、竹山徹さん(31)だ。出身校は頴娃だが、中学野球の「教え子」が多く進学し

た指宿のコーチを昨年から引き受けている。「先頭打者を抑えられるかがカギ」。試合前に話していた

通り、川崎大投手が先頭を遊ゴロに仕留めると、流れに乗った指宿は南大隅に競り勝った。「何とか勝

ったね」とほっとした表情を見せた。

 ▽1回戦(県立鴨池・鴨池市民)

伊佐農林 0000000=0

与論   401110×=7

 (七回コールド)

 (伊)愛甲-山下健

 (与)池田-大田

▽二塁打 池田、内、供利(与)

入来商・川薩清修館

  0000000200=2

  0000000021=3

有明

 (延長十回)

 (入)宇都宮、徳地-正岡

 (有)山王-岩松、川野

▽二塁打 徳地(入)

ラ・サール

  010110100=4

  000120000=3

国分中央

 (ラ)佐藤、小川、金井、佐藤-広末、島田、佐伯

 (国)南崎-村下

▽二塁打 蛯原、木下、島田(ラ)

 ▽2回戦(同)

松陽

  0000060000=6

  0210020011=7

鹿屋工

 (延長十回)

 (松)高田-小能

 (鹿)村山-野妻

▽三塁打 山下、村山(鹿)

▽二塁打 徳永(鹿)

鶴翔

  00100000=1

  00050003=8

鹿児島工

 (八回コールド)

 (鶴)山口-青龍

 (鹿)内村、石堂-橋本

▽二塁打 石神、中道(鹿)

南大隅

  000100000=1

  00100003×=4

指宿

 (南)川辺-井上

 (指)川崎大-川崎優

▽三塁打 川元(指)

▽二塁打 瀬川(指)

鹿屋農

  211000011=6

  000002100=3

鹿児島高専

 (屋)橋野、和田-妹尾

 (児)小吹、隈元-内田

▽三塁打 妹尾(屋)

▽二塁打 高田2、和田、上鶴(屋)

毎日新聞 2008年7月3日 (3日16時1分)