【横浜3-2仙台育英】第90回全国高校野球選手権大会第13日は14日、甲子園球場で3回戦4試合が行われた。第4試合は横浜の大石竜太遊撃手(1年)が5打数3安打1打点と活躍し、逆転で仙台育英を下した。横浜は4年ぶりの8強進出とともに、春夏通算甲子園50勝に到達した。

 火照る体に、浜風が心地いい。粘りに粘って横浜が8強への扉を開いた。同点の9回2死二、三塁から暴投で勝ち越し。エース土屋が気迫の122球完投で、04年夏以来の準々決勝進出だ。「信じられない。打てなくても我慢した選手を褒めてやりたい」と渡辺監督。甲子園通算46勝とし、帝京・前田三夫監督に並ぶ3位タイに浮上した。

 初戦に続き、しぶとい打撃を見せたのは1年生の大石だ。1点を追う3回2死三塁から中前へ同点打。さらに同じ1年の仙台育英・木村から7、9回にも左前打を放ち、勝利をおぜん立てした。「プレッシャーは多かったけど、木村から打てたのは自信になった」。1年生から名門のレギュラーを務めるだけに毎日が緊張の連続。救いは渡辺監督の孫・佳明くん(11)の存在だ。夏休みを利用して大阪入りしている佳明くんは前日の練習も遊びに来た。「ヨシとかヨッシーとか呼んでます。弟みたいでかわいいし、なんか見てるとホッとする」。心強い味方も得て、甲子園でも暴れ回った。

 横浜としても甲子園春夏通算50勝目の節目の勝利に到達した。「ここまで来られるとは思っていなかった。あとは選手を信じて我慢していきたい」と指揮官。松坂(レッドソックス)を擁した98年以来の全国制覇まであと3勝。Vロードの折り返し地点を今、駆け抜けた。

 ≪横浜 全国単独13位≫横浜(南神奈川)が14日の第4試合で仙台育英に辛勝。これで甲子園春夏通算50勝となり、大体大浪商と智弁和歌山を抜いて全国単独13位となった。ちなみに全国1位は中京大中京の120勝。また、慶応(北神奈川)とともに神奈川勢初の2校8強進出も決めた。都道府県勢2校の同時8強進出は06年の帝京(東東京)と早実(西東京)、98年のPL学園(南大阪)と関大一(北大阪)など5度目。

 <仙台育英 木村、無念の暴投>仙台育英は、狙い通り接戦に持ち込んだが、9回に1年生左腕・木村の暴投で勝ち越し点を献上。14年ぶりの8強入りはならなかった。3回途中からマウンドに上がった木村は「体力がないから、だんだん下半身に力が入らなくなってしまった」と無念の表情。佐々木監督は「理想の展開だったけど、最後に運が横浜にいってしまった。木村はよく投げた。責められない」とかばっていた。

[ 2008年08月15日 ]